テーラーメイドの新たなドライバー「Qi10」がR&Aの適合リストに掲載されました。
海外のゴルフ系メディアでも話題になっていまして、現在までに取り上げられている内容をまとめました。
発売前でテーラーメイドからの公式情報が出ていない段階のため、独自取材・推測などが含まれています。
目次
シリーズ名は「Qi10」
適合リストに掲載されたモデルは2023年12月5日時点で、「Qi10 LS」「Qi10」「Qi10 MAX」の3種類です。
ただ、ソールプリントを確認すると、「Qi10」が大きく記されていますので、これがシリーズ名であることを表しています。
前作と同様に3タイプ
ステルスシリーズでは、低スピンタイプ(PLUS)、ノーマルタイプ、ドロータイプ(HD)の3タイプで構成されていまして、「Qi10」でも構成内容は同じです。
ただし、タイプ名は変わっていて、PLUSはLS、HDはMAXとなっています。
LSやMAXは多くのメーカーが採用している呼び方ですので、デファクトの業界標準に近づいた格好となります。
それでは3タイプを1つずつ見て行きましょう。
Qi10 LSドライバー
こちらは洋ナシ型・小ぶりで、低スピンタイプの最もハードなドライバーです。
- LSは一般的に低スピンの意味
- ロフト角は8、9、10.5°で、ハードヒッター向けの8°がある
- 適合リストにはプロがツアーでテストできるよう、早めに掲載されやすい
- MWTがあるのはアスリート向けの傾向
- ヘッド形状が洋ナシ型
ステルス PLUS、ステルス2 PLUSと同様に、ソール前方のスピード ポケットの直ぐ後ろにスライディングウェイトが搭載されています。
ウェイトをスライドさせることで弾道調整が可能ですが、ステルス 2 PLUSと比べると、スライディングの幅は短いように見えます。
ウェイトの重量も影響するため一概には言いにくいものの、移動距離が短いということは、弾道の調整範囲も大きくないということにつながります。
Qi10ドライバー
こちらはスタンダードタイプのドライバーです。
通常、スタンダードタイプはアベレージゴルファー向けであることが殆どですが、テーラーメイドの場合、基本フェード仕様ということもあって、アスリート側に寄っています。
例えば初代ステルスで言えば、スタンダードタイプのステルスドライバーではなく、ドロータイプのステルスHDドライバーがアベレージゴルファー向けのニュートラルモデルと言われています。
- ロフト角は9、10.5°。但し、適合リストのVersion 2では8°もある
- ウェイトはソール後方の中央に1つとソール前方のややヒール寄りに1つある
- Qi10LSと比べるとシェイプさが緩く、慣性モーメントが高そう
Qi10 MAXドライバー
こちらは最後に適合リストに掲載されたMAXタイプです。
SIMシリーズではMAXタイプがスタンダードで、MAX-Dがドロータイプでしたが、Qi10ではMAXタイプがドロータイプとなっています。
ウェイトはソールというよりネック部分のパーツの中に組み込まれていて、SIM2 MAX-Dを思い出させるようなギリギリの位置に搭載されています。ソールというよりボディ側面といった方が適切かもしれません。
- ロフト角は9、10.5°
- ウェイトはソール後方の中央に1つとソール前方のかなりヒール寄りに1つある
- イナーシャジェネレータ全体がヒール寄りで、構造全体がドロー設計になっている模様
Qi10ドライバーの発売日
Qi10に関する正式な発売日の情報はありませんが、既にロリーマキロイ、トミーフリートウッドは本番投入しています。
過去の実績からすると、テーラーメイドは通常 1 月上旬に新しいドライバーを一般公開し、2 月中旬に世界中の小売店に発売される前に 1 月中旬までに予約注文が可能になります。