タイガーウッズ、渋野日向子に見るフェアウェイウッドの使い分け

フェアウェイウッドの選び方について、タイガーウッズ、渋野日向子のクラブセッティングを参考にしながら解説します。

フェアウェイウッドを苦手なクラブに挙げる人が実に多いのですが、フェアウェイウッドを2本、3本とクラブセッティングに取り入れるのであれば、選び方にも工夫が必要です。

フェアウェイウッドは同じモデルで揃えている方が多いが・・・

フェアウェイウッドは、殆どのモデルで番手が複数用意されていて、だいたい2~4種類ぐらいます。

そして、クラブセッティングへの取り入れ方としては、同じモデルで2種類ほど買い揃えて、ドライバーからアイアンまでの飛距離を等間隔に埋めている方が多いと思います。

しかし、複数の番手を用いる場合、例えば、3番と5番を用いる場合、使い方によっては同じモデルで揃えない方が良い場合があります。

タイガーウッズは3番と5番でモデルが違う!

ここでタイガーウッズのクラブセッティングを見てみましょう。

タイガーウッズ クラブセッティング・プロフィール・スイング動画

2019年頃は、M5ドライバー、M5フェアウェイウッドの3番、M3フェアウェイウッドの5番です。

もう少し前の2017年頃は、M2ドライバー、M2ツアーフェアウェイウッドの3番、M1フェアウェイウッドの5番です。

同じモデルで揃えた方が使いやすいように思われますが、タイガーウッズは5番ウッドだけ敢えて異なるモデルを採用しています。

これは、ドライバーと3番ウッドは飛距離を重視していて、5番ウッドは小ぶりなヘッドで操作性を重視していると考えられます。実際、5番ウッドのヘッドは、M5よりもM3、M2よりもM1の方が小さく設計されています。

タイガーウッズが敢えて使用するM3フェアウェイウッド

M5フェアウェイウッド 試打・評価・徹底解説

渋野日向子もフェアウェイウッドの3番と5番でモデルが違う!

今度は、渋野日向子のクラブセッティングを見てみましょう。

渋野日向子 クラブセッティング・プロフィール・スイング動画

2019年は、G410プラスドライバー、G410 LSTフェアウェイウッドの3番、G410フェアウェイウッドの5番です。

タイガーウッズのように世代を跨いだ使い方はありませんが、それでも3番だけ低スピンモデルを採用しています。

低く強い弾道で飛ばせるG410 LSTフェアウェイウッド

PING G410 LSTフェアウェイウッド 試打・評価・徹底解説

飛距離重視かコントロール重視か?

先ほどの2人のプロのクラブセッティングで共通して言えることは、3番ウッドは飛距離重視、5番ウッドがコントロール重視の色合いが出ている点です。

これはプロに限った話ではなく、一般のゴルファーの方にも当てはまります。特に、アマチュアゴルファーの方は、飛距離とコントロールという2択ではなく、球の上がりやすさ、スピン量など、アイアンに近づいていくクラブですので、重視したい要素を改めて考えてみると、適した別のモデルが見えてくる可能性があります。

まとめ

フェアウェイウッドはアイアンと同じく、全ての番手を同じモデルで揃えてしまいがちです。

しかし、番手によって打ち方、求める要素が大きく変わってくるのであれば、異種のゴルフクラブと考えて、異なるモデルを選んだ方が攻めやすくなる場合があります。

2本、3本使われている方は、飛ばしたいか、上げたいか、止めたいかなど、気にしてみると良いと思います。

スライス改善・ドローボール習得のプロの練習方法【誰でも即できる!アレを使った簡単な方法です】

スライス改善、ドローボールを習得するための練習方法について、youtubeやゴルフ雑誌等で見掛けることがあります。

特にスライス改善をテーマにしたものは多く、昔から永遠になくならない話題です。

スライス改善やドローボールを打つ練習方法については、一つ、プロも実際に行っている共通した練習方法がありますので、取り上げてみたいと思います。

球をつかまえたい時の注意する点は一つ

スライス改善でもドローボールでも、球を逃がすのとは反対につかまえることが重要となります。

しっかり球をつかまえる方法について、堀川プロが注意すべき点を一つ述べています。

それは、
「右半身が開いたら終わり」
という点です。

これは換言すると「胸が進行方向を向いてしまったら終わり」とも言えます。

そして、その具体的な方法は、
「右半身を前に出さないで、左半身でブレーキ」
だそうです。

筆者個人としては、左右の体にこの命令を出すと、思いっきり手打ちになりそうですので、実際に体現するには、体に出す命令に感覚的なものが大きく左右するように思います。

そこで、感覚的ではなく、物理的に体を矯正させる練習方法を紹介します。

ヘッドカバーを両脇に挟んでスイングする

スライス改善やドローボールを打つ練習として、ヘッドの返しをタイミング良くしっかり行う方法として、ある共通の方法があります。

これはツアープロも取り入れていた練習で、過去にも色々なところで見掛けるものですので、多くの人にフィットしやすい内容ではないかと思われます。

古閑美保プロは、「手首の返しを脇で行う」

この動画には前段があるのですが、あるアマチュアゴルファーから「手首は返すのか、返さないのか」という質問を受けたことが切欠となっています。

それを改めて考えてきた答えを披露しているのが、上記の動画です。

ヘッドカバーを左右に開いてスイングすることで、脇が開かずに理想的なスイングができるというものです。

脇を開かないことで、胸が前を向くのを抑えてくれるので、堀川プロの言葉と通じるものがあります。

タオルを挟む方法で、腕の上げ過ぎを抑える

こちらの練習動画では、タオルを使った方法を紹介しています。効果としては、ヘッドカバーでもタオルでも同じだと思います。

挟む理由は、トップ位置が高すぎるということを指摘しています。これは別の言い方をすれば、脇が開き過ぎていると言えますし、それが故にタオルを挟む方法で改善しているのでしょう。

こちらも胸が開くのを抑えてくれていることが動画で確認できます。

まとめ

スライス改善やドローボールを習得する方法については、スイング軌道や手首に着目したものなど、色々な考え方や手法があります。

上手く行かない原因も多数・複合的にあると考えれば、解決方法や練習方法は1種類ではありませんが、ツアープロも採用している脇を締める具体的な練習方法は、試して見ると改善する方、改善まで至らずとも感覚が芽生えてくる方もいらっしゃると思います。

しっくりくる練習方法に出会えていない方は、是非、試してみてください。

【スコッティキャメロン】SPECIAL SELECTパター2020年【8種が登場です】

スコッティキャメロンから発売のSPECIAL SELECTパター8種について取り上げます。

SPECIAL SELECTパター

スペシャルセレクトは、ツアープロが好むクラシックな形状・デザインが採用され、設計・削り出し・製造は、米国国内で行われています。

303ステンレススチールの塊からの削り出しで作られ、一貫した打音とソフトな打感が特徴となっています。

SPECIAL SELECTパター全8種

NEWPORT (ニューポート)

 

NEWPORT 2 (ニューポート2)

NEWPORT 2.5 (ニューポート2.5)

SQUAREBACK 2 (スクエアバック2)

FASTBACK 1.5 (ファストバック1.5)

DEL MAR (デルマー)

FLOWBACK 5 (フローバック5)

FLOWBACK 5.5 (フローバック5.5)

SPECIAL SELECTパターの発売日・発売価格

スコッティキャメロンのSPECIAL SELECTパターの発売日は2020年4月17日です。発売価格は公式サイトやプレスリリースに掲載が無く、分かりませんでした。確認できましたら反映します。

イップスの克服方法をまとめました【プロの実話・克服事例あり】

スポーツの世界では、イップスという症状があります。思い通りの動作が出来なくなってしまう不思議な症状について、原因や克服方法をまとめます。

イップスとは?

イップスとは、自分で考えた通りに動かない症状を言います。

例えば、野球でボールを投げようと思ってもスムーズに投げられない、ゴルフで打とうと思ってもぎこちなくなってしまう、といったことが挙げられます。

実際のイップスの様子

こちらはゴルフのイップスです。トップポジションまでは良いのですが、そこから手が下りてないため、体の体重移動だけが前に進んでしまいます。

こちらは野球の投球のイップスです。こちらもテイクバックから切り返したところで、イップスが生じています。

こちらも野球の投球のイップスです。やはり同じようにテイクバックまではスムーズですが、切り返したところで、一度、躊躇が入り、手を振り直す動作になっています。

イップスの原因はよくわかっていない?

イップスの原因については、メンタルの問題と考えられていましたが、そうではないという見解もあり、はっきりしていない、一つに特定できないというのが現状のようです。

イップス (yips) は、これまで心因性が原因ではないかと推測されてきたが、神経科学の発達により、過度な同一動作が原因であることが分かってきている。

引用:ja.wikipedia.org

イップスが起こる原因は諸説ありますが、ほとんどが精神的な要因です。

引用:wlbaseball.com

いずれにしても、本人だけの自主的な努力で治すのは難しいと思いますので、できるだけ多くの克服事例に触れることは様々な面で重要となります。

イップスの克服方法

原因が良くわからないとなると、克服できないのではないか?と思われますが、イップスを克服したという方はいます。

逆に原因がはっきりしていないとすると、克服方法も何種類かに分かれる、または、個人により異なるということも考えられます。

そこで、本記事では、実際に克服された方、克服方法を把握されている方の情報をもとに、克服方法を取り上げます。

ジャンボ尾崎のイップス克服方法

ジャンボ尾崎はマスターズが切欠でパターのイップスになりました。克服方法としては、フォームを変えることと、呼吸法を取り入れることの2つです。

フォームを変えることについては、野球のイップスでも有効事例が出ていますので、納得感があります。特に、最初の始動ができないという悩みだったため、1つ別の動作を始動の前に加えることで、これまでの始動を2番目の動作にしたそうです。

2つ目の呼吸法については、精神論的な雲をつかむような印象を持たれる方もいるかもしれません。しかし、この時のインタビュワーの横田真一プロは、幸運にも大学院で自律神経を学んでいた経歴があります。ジャンボ尾崎が呼吸法を取り入れた点について、呼吸と自律神経の関係から科学的な説明を加えています。

呼吸の深さと野球のバッティング・ピッチングの関係の説明も、より呼吸の有効性を感じさせてくれます。

とても参考になるイップス克服事例の話です。

イップスの克服方法についてプロトレーナーが解説

プロ野球選手の自主トレに参加するトレーナーが、イップスについて解説しています。

イップスの原因や克服方法について解説されています。ポジションチェンジやフォーム変更によりイップスを克服する有効性について、筋肉の視点から説明されています。

メンタルだけに限定されない説明がされていて、とても参考になります。

イップスを扱った作品を見て理解を深める

イップスはプロスポーツの世界でも珍しくない症状です。映像作品としてもしっかり取り扱われたものがありますので、イップスの理解・克服事例に触れることができます。

「イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち 」

イチローもイップスだったという話は、この分野の中では良く知られている話です。アスリートのイップス克服の話を取り扱った書籍です。

「イップスは治る!」

プロ野球選手が語るイップス体験や指導者たちのイップスへの取り組みについて書かれた書籍です。松井秀喜も推薦している本です。

「打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち」

名バッターを相手にしてイップスになった人の話が紹介されています。この点からすると、原因を辿ると精神的なものが大きく関係しているように感じられます。

ゼクシオエックス X ハイブリッドの試打・評価・スペック

ゼクシオ2020年モデルは11代目を迎え、レギュラーモデルのゼクシオイレブンに加え、しっかり振り切りたいゴルファー向けのゼクシオエックスが追加されています。

本記事では、ややハードなゼクシオエックスのハイブリッドについて取り上げます。

ゼクシオエックス  ハイブリッド

ゼクシオレのギュラーモデルは、一般的なアベレージゴルファー向けモデルよりも軽量で、シニアやヘッドスピードが遅めの方に好まれています。

振りやすく、とても扱いやすいゴルフクラブですが、しっかり振り切れる方にっては、シャフトが柔らかすぎる、クラブ重量が軽すぎるため、敬遠されている方もいるようです。

今回、新たに発売となったゼクシオエックス Xは、しっかり振りきりたい方向け、年代では40・50代の元気なゴルファーがターゲットとなっています。

これまでゼクシオでは物足りないと感じていた方にとって、使い応えのあるクラブとなっています。

▼ゼクシオエックス ハイブリッドの公式動画

新構造のキャノンソールでヘッドが撓む!

出典:https://sports.dunlop.co.jp/golf/xxio/technology/eks/

ゼクシオエックス ハイブリッドは、カップフェースの接合点が長く取られ、フェース周辺の薄肉エリアが拡大されています。

新たなキャノンソール構造により、ソールの撓み幅が大きくなり、フェース全体の反発エリアが拡大しています。

ウェイトプラス・テクノロジーを搭載

ドライバー・フェアウェイウッドと同様に、ハイブリッドにもウェイトプラス・テクノロジーが搭載されています。

グリップ側に重量を掛けたカウンターバランスとなっていて、手元側がしっかりすることで、ヘッドの重量負荷が抑えられます。

これにより、トップポジションが安定し、スイングが安定します。

▼ウェイトプラステクノロジーの詳細はこちらの動画で詳しく説明されています。

Miyazakiシャフトを標準装着

ゼクシオエックスモデルでは、Miyazakiシャフトが標準装着されています。

レギュラーモデルの標準シャフトであるMP-1100と比べると、重量は8gほど重く、トルクは0.4°小さくなっています。

クラブ長さもレギュラーモデルより0.25インチ短いため、しっかりしたシャフトでヘッドスピードがしっかりあるゴルファーでも、しなり過ぎずにボールを捉えてくれます。

ゼクシオエックス ハイブリッドの試打・評価

  • シャフトが短め。トップしてもしっかり飛ぶ。
  • フェアウェイウッドの方はヘッドスピードが必要と感じられたが、ハイブリッドは誰でも扱える。
  • トップ気味でも球が上がってくれて、寛容性が高い。
  • 球が曲がらず、直進性が高い。

ゼクシオエックス ハイブリッドとゼクシオ11ハイブリッドのスペックを比較

ゼクシオ11とゼクシオエックスは、どちらも3、4、5、6の4種類の番手が揃っています。

ゼクシオエックスの方が、クラブ重量は約15g重く、クラブ長さは0.25インチ短くなっていて、しっかり振り抜きやすくなっています。

ゼクシオエックス ハイブリッドのスペック

番手 3 4 5 6
ロフト角 18 20 23 26
ライ角 59.5 60 60.5 61
ヘッド体積 130 130 130 130
長さ 40.5 40 39.5 39
クラブ重さ 330 334 339 343

ゼクシオ11ハイブリッドのスペック

番手 3 4 5 6
ロフト角 18 20 23 26
ライ角 59.5 60 60.5 61
ヘッド体積 130 130 130 130
長さ 40.75 40.25 39.75 39.25
クラブ重さ 316 320 325 329

ゼクシオエックス ハイブリッドの発売日・発売価格

ゼクシオエックス ハイブリッドは、標準シャフトとしてMiyazaki AX-1 カーボンシャフトが装着されています。発売日は2019年12月7日、発売価格は38,000円となっています。