ゼクシオ11ハイブリッドのスペックと試打・評価

ゼクシオ11代目となるゼクシオイレブン。ドライバーからパターまで同時に発売されています。本記事では、ゼクシオ11のフェアウィウッドについて取り上げます。

ゼクシオ11 ハイブリッド

ゼクシオ11代目のゼクシオイレブン。9代目まではユーティリティでしたが、前作の10代目からハイブリッドという名称になっています。11代目のゼクシオ11ハイブリッドは、前作と同じくH3、H4、H5、H6の4番手構成となっています。

ソールがフラット化・面積拡大!ゴルファーの打点に合わせた低重心設計

ゼクシオ11ハイブリッドは、ソール面がフラットな形状になっています。そして、ソールの面積も拡大していることで、低重心化が図られています。

ハイブリッドではソール面のラウンド形状をアイアン並みに平坦化するとともに、ソール面積も拡大して低重心設計を実現しています。
引用:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p04.html

ソールを平らにすることでヘッド重量を出来る限り地面近くにし、ソール面積を拡大することで、ソール側の重量を高め、低重心化が図られています。

低重心となることで、重心高が下がりますので、芯の位置やその周辺の高反発エリアが低くなり、ゼクシオのターゲットゴルファーの実打点に近づいています。

ウェイトプラス テクノロジーで、コックがたまり、トップポジションがブレない

ゼクシオ11がこれまでのゼクシオと大きく変わった点として、クラブの重心設計が挙げられます。ゼクシオ11ハイブリッドでは、シャフトの軽量化が図られ、余剰重量はグリップに配分されています。

本来であれば、ヘッド内部の後方やヒール寄りにウェイト配分されるのがアベレージ向けモデルのおきまりの重量配分でしたが、今回のゼクシオはグリップ側の重量を設けることで、スイング時のヘッドの重量負荷を下げています。

これにより、バックスイングの際に余分な負荷が減り、より理想的なトップポジションに安定的に近づけることができます。トップが安定すれば、スイングが安定しますので、安定した弾道を繰り出すことにつながります。

新構造のキャノンソールでヘッドが撓む!

出典参考:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p04.html

ゼクシオ11フェアウェイウッドでは、新たにキャノンソールが搭載され、カップフェースの接合点が4mm延長され、薄肉設計エリアが267%拡張されています。この構造により、ソールが撓み、高反発エリアが拡大しています。

ゼクシオ11ハイブリッドの商品説明動画

ゼクシオ11ハイブリッドとゼクシオ10ハイブリッドのスペックを比較

フェアウェイウッドと同じく、ハイブリッドも前作と比べて、ロフト角、ライ角、長さといった基本的なスペック値には変更はありません。ニューモデルへの移行もスムーズに行えそうなところが、20年間も支持され続けている理由の一因かもしれません。

違いとしては、まず、全体的にクラブ全体の重量が2~3g増している点です。これは恐らく、ウェイトプラステクノロジーによりグリップ側の重量がアップしていることが影響していると思われます。

ゼクシオ11ハイブリッドのスペック

番手 H3 H4 H5 H6
ロフト角 18 20 23 26
ライ角 59.5 60 60.5 61
ヘッド体積 130 130 130 130
長さ 40.75 40.25 39.75 39.25
クラブ重さ 316 320 325 329

ゼクシオ10ハイブリッドのスペック

番手 H3 H4 H5 H6
ロフト角 18 20 23 26
ライ角 59.5 60 60.5 61
ヘッド体積 118 122 125 123
長さ 40.75 40.25 39.75 39.25
クラブ重さ 314 318 322 326

ゼクシオ11ハイブリッドの発売日・発売価格

ゼクシオ11ハイブリッドは、標準シャフトとしてゼクシオMP-1100カーボンが装着されています。発売日は2019年12月7日、発売価格は38,000円となっています。

ゼクシオ11ドライバーの新たな飛びの秘密はグリップエンドにある!?

ゼクシオから発売となる11代目モデル、ゼクシオ11ドライバー。更なる飛距離アップを実現すべく、新たな仕掛けが搭載されています。

ゼクシオ11ドライバーは、重量設計が変わった!

ゼクシオは初代から2代目のところでクラブ重量がアップしましたが、それ以降は軽くなるか同重量かで、軽量化の一途を歩んできました。(厳密に言えば、初代から2代目はヘッド体積が305ccから350ccに大幅アップした時代ですので、密度で言えば軽量化されています。)

前作のゼクシオ10代目となるゼクシオ10ドライバーでは、ついに270gまで軽量化され、次のモデルはどうなるのか?カーボンを前面に採用して、思い切り軽量化に踏み切るのかと、勝手に可能性を推測していました。

が、ゼクシオ11ドライバーはまさかの重量アップとなりました。

  • ゼクシオ10ドライバー:270g
  • ゼクシオ11ドライバー:280g

クラブ重量は10gアップしています。

重量アップの秘密は、グリップエンド側にある!

出典:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p03.html

ゼクシオ11ドライバーでは、グリップの内側部分にシリコンラバーブッシュが搭載されています。グリップの中というより、正確にはシャフトのエンド部分に装着しているようです。

このシリコンラバーブッシュが10gとなっていますので、ゼクシオ10からの増加重量とぴったりと一致します。もちろん、シャフトが軽量化されているとプレスリリースで述べられていますので、クラウン、ソール、フェース、ホーゼル、シャフトなど、各部位の重量は微妙に前作と差異があるとは思いますが、大まかに見ればグリップエンド側に10gの重量負荷が追加されたと見て良さそうです。

ウェイトプラス・テクノロジーとは!?

ゼクシオでは、グリップ側に重心を寄せた設計を「ウェイトプラス・テクノロジー」と呼んでいます。

それって「カウンターバランスじゃないの?」と捉える方もいると思いますが、ゼクシオの開発メンバーの方は、単なるカウンターバランスではないと否定しています。

メーカーの製品PVでも解説されていますが、グリップ側に重量を寄せることで、ヘッドが軽く感じられ、テイクバック時のヘッド重量による負荷が下がり、スイングやトップの位置のバラツキが抑えられます。

ゼクシオはここ何世代かスイングの改善にもクラブの側から取り組んでいますので、基本コンセプトは踏襲しながらも、実現方法として新たな考え方を提案してきた形になります。

実際、ヘッドが側が重いよりも、手元側の重量がしっかりしている方が、トップポジションが安定するのは想像に難しくありません。

ヘッドが重く感じる、スイングが安定しない、トップがなかなか定まらないという方は、新たなクラブ重量設計でリニューアルしたゼクシオ11ドライバーが解決してくれるかもしれません。

ゼクシオ11ドライバーのスペック

ロフト角 9.5° 10.5° 11.5°
ライ角 59°
ヘッド体積 460cc
長さ 45.75インチ
フレックス S/SR/R/R2
標準シャフト MP-1100 カーボン
クラブ重量 280g(R)

ゼクシオ11フェアウェイウッドのスペックと試打・評価

ゼクシオ11代目となるゼクシオイレブン。ドライバーからパターまで同時に発売されています。本記事では、ゼクシオ11のフェアウィウッドについて取り上げます。

ゼクシオ11フェアウェイウッド

ゼクシオ11代目のゼクシオイレブン。フェアウェイウッドは、前作と同じく3、4、5、7、9番の5本のラインナップとなっています。

前作よりもシャローバック形状に

ゼクシオ11フェアウェイウッドは、前作よりもシャローバック形状になっています。この効果について、ダンロップ社は下記のように説明されています。

フェアウェイウッドではヘッド形状のシャローバック化とクラウンの薄肉化で、重心を低く寄せることで、対象ゴルファーの打点分布に合わせました。
引用:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p04.html

シャローバック形状にするということは、ヘッドの厚みが薄くなりますので、重心位置も低くなります。前作でも、ソールをフラットにし、シャローバックにしていますので、重心位置と実打点を合わせる、つまり「芯食い」の追求が11代目でも継承されているようです。

シャローバックによる効果としては、もう一つ、重心が深く低くなります。低重心・深重心によって、ボールが上がりやすく、打点のブレへの寛容性が高まります。オフセンターヒット時の弾道への影響が抑えられますので、やさしさがアップしています。

ウェイトプラス テクノロジーで、コックがたまり、トップポジションがブレない

ゼクシオ11の特徴の一つが、クラブ全体の重心設計に大きな変化が取り入れられた点です。ウェイトプラス・テクノロジーというグリップ側に重量を寄せる設計により(いわゆるカウンターバランス)、グリップ側の重量感がしっかりとし、ヘッドが軽く感じられます。

この効果により、スイング始動時からテコの原理によりコックが深まり(エネルギーの蓄積)、ヘッド重量の負荷が軽減されているため、トップポジションまでのスイング軌道が安定して、トップポジションのブレが抑えられます。

ゴルフ初心者の方は、トップポジション(スイングの切り返し位置)でヘッドがどの辺りにあるかをあまり意識されたことがない人もいるかもしれません。トップポジションは、クラブを振り下ろすスタート地点です。つまり、その後のスイング軌道を左右する非常に重要なポジションです。トップポジションのブレが抑えられることで、スイングが安定する姿は、容易にイメージ出来るかと思います。

新構造のキャノンソールでヘッドが撓む!

出典:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p04.html

ゼクシオ11フェアウェイウッドでは、新たにキャノンソールが搭載され、カップフェースの接合点が2mm延長され、薄肉設計エリアが132%拡張されています。この構造により、ソールの撓み幅が広がり、高反発エリアが拡大しています。

ゼクシオ11フェアウェイウッドの商品説明動画

ゼクシオ11フェアウェイウッドとゼクシオ10フェアウェイウッドのスペックを比較

番手ラインナップ、ロフト角、ライ角、長さといった基本的なスペック値は、前作と全く同じに揃えてきています。長く続くモデルだけあって、さすがゼクシオというところです。

違いとしては、まず、全体的にクラブ全体の重量が3~4g増している点です。これは恐らくドライバーと同じ要因で、ウェイトプラステクノロジーによりグリップエンド側の重量が増していることが影響していると思われます。

もう1点は、3番と4番だけヘッド体積が大きくなっている点です。ゼクシオ11ではシャローバック化されていますので、深重心効果により直進性に優れています。

ゼクシオ11フェアウェイウッドのスペック

番手 3 4 5 7 9
ロフト角 15 16.5 18 20 23
ライ角 58 58.5 59 59.5 60
ヘッド体積 192 178 168 152 140
長さ 43.25 42.75 42.25 41.75 41.25
クラブ重さ 282 286 289 293 297

ゼクシオ10フェアウェイウッドのスペック

番手 3 4 5 7 9
ロフト角 15 16.5 18 20 23
ライ角 58 58.5 59 59.5 60
ヘッド体積 186 174 161 146 128
長さ 43.25 42.75 42.25 41.75 41.25
クラブ重さ 279 282 286 290 294

ゼクシオ11フェアウェイウッドの発売日・発売価格

ゼクシオ11フェアウェイウッドは、標準シャフトとしてゼクシオMP-1100カーボンが装着されています。発売日は2019年12月7日、発売価格は53,000円となっています。

ゼクシオ11アイアンの試打・評価!

ゼクシオ11代目となるアイアン、ゼクシオ11アイアンについて、試打動画を取り上げ、モデルの特徴や評価をまとめました。

ゼクシオ11アイアンはボディーが撓んで飛ぶ

ゼクシオ11アイアンでは、注目すべき新しいテクノロジー・構造が搭載されています。

ウェイトプラス テクノロジー

1つ目はウェイトプラステクノロジーです。アイアンでは、グリップエンドを重くすることで、クラブの重心点が先端からグリップ寄りになっています。

このカウンターバランスにより効果としてゼクシオが述べているのは、まず、ヘッドが重く感じなくなるため、トップの位置でのヘッド位置のバラツキが減り、理想的なためができること。もう一つは、グリップエンドが重くなることで、スイング開始時からテコの原理が働き、コックがたまるということ。

テコの原理については、詳しい説明が見受けられないのですが、恐らく握った位置を視点として、グリップエンドが従来より重量感があるため、コックしやすいということと筆者は理解しました。

ツイングルーブ

参考:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p05.html

二つ目はツイングルーブと呼ばれる当たらな溝構造です。最近のアイアンは、独特な形状のヘッドの中に、如何に大きく効果的な溝スペースを作り出すかがポイントになっているように思います。

ゼクシオ11アイアンでは、フェース裏の下部に2つ目の溝が設けられていて、優れた反発性能を発揮してくれます。

溝については、こちらの公式動画の中で詳しく解説されています。

ゼクシオ11アイアンを試打

  • ヘッドの形状は従来モデルと比べても違和感がない。
  • 前作よりも、打感・抜け感が良い。
  • ゼクシオユーザーのヘッドスピードが遅めの方だと、打感は柔らかく、吸い付いている感じがある。
  • 同時に発売されているゼクシオXアイアンは、ヘッドスピードが速めの方向け。

 

ホンマ ツアーワールド XP-1 アイアンの最新情報!スペック・発売日・発売価格

本間ゴルフのツアーワールド XP-1 アイアンについて取り上げます。

ツアーワールド XP-1 アイアン

本間ゴルフのツアーワールドから発売されているXP-1アイアン。ツアーワールドはアスリート向けモデルですが、ツアーワールドの名のついたXP-1アイアンは、ヘッドスピードが40m/s前後の一般的な速さの人が扱えるモデルです。

中空構造・フェース周辺部の薄肉設計を採用

出典:https://honmagolf-ec.com/club/iron/XP-1_Iron

ツアーワールド XP-1アイアンは、4~7番まで中空構造が採用されています。フェース外周部は薄肉設計となっていますので、反発エリアが広く、飛距離性能に優れています。

さらに、ソール内部にはタングステンウェイトが搭載されていて、低重心設計・深重心設計で、ボールが上がりやすく、ミスに強く直進性に優れています。

ソールは座りの良い形状

ソールは構えた時にトップからはみ出ることはなく、BERESほど厚くなっていませんが、アスリートモデルほど薄くはありません。ほどよい厚みで、座りが良く、低重心・深重心の形状です。

ネック形状はすっきりしている

ネック形状はすっきりしていて、ストレートとセミグースの中間ぐらいに見えます。FP値は7番で3.75mmで、ほんのりつかまりが感じられるぐらいではないでしょうか。

ツアーワールド XP-1アイアンをメーカー担当者が解説

  • アイアンとしての位置づけは、ディスタンス系。
  • 4~7番までは、中空構造が採用されている。
  • ソリッドな仕上げで、飛び系ながらもトラディショナルなデザインに仕上げている。
  • ヘッドスピードが35~40m/sぐらいのゴルファーがターゲット。

ツアーワールド XP-1 アイアンのスペック

番手 4 5 6 7 8 9 10 11 SW
ロフト角(°) 19 21.5 25 28.5 33 38 43.5 48 56
ライ角(°) 60.5 61 61.5 62 62.5 63 63.5 63.5 64
フェースプログレッション(mm) 3.25 3.25 3.75 3.75 3.75 4.25 4.25 4.75 4.75
長さ(インチ) 38.5 38 37.5 37 36.5 36 35.5 35 35

クラブセッティングは4~11、SWまでの9本となっています。7番アイアンのロフト角は28.5°となっていますので、アスリート向けとは全く異なるストロングロフト設計となっています。参考までに、TW-MB ROSE PROTO アイアンの7番は34°です。

ツアーワールド XP-1 アイアンの発売日・発売価格

ツアーワールド XP-1 アイアンの発売日は、2019年9月20日です。発売価格は、シャフトにより以下の通りとなっています。

  • VIZARD 43
    5 本セット(6~10):120,000 円+税
    単品(4、5、11、SW):24,000 円+税
  • N.S.ZEROS FOR TW
    55 本セット(6~10):100,000 円+税
    単品(4、5、11、SW):20,000 円+税