初診料と再診料の決め方を、病院の院長に実際に質問した結果

病院に初めて行くと、初診料がかかり、継続して診察を受けていると再診料がかかります。

ところが、再診のつもりが初心扱いで、思っていた以上に医療費がかかることがあります。

本記事では、初診料と再診料について、筆者の体験談、そして、実際に病院の院長と話し合いをした内容についてお話しします。

初診料と再診料

初診料は、1回目の診察、つまり初診の際にかかる医療費で、再診料は、2回目以降の治療の継続の際にかかる費用です。

そのため、初診料か再診料は、診察を受ければどちらかが必ず発生します。

とても分かりやすいルールのように見えますが、「初診」の扱いは病院によってまちまちで、患者が再診と思っていても、初診として扱われるといったケースが発生します。

同じ病院でも、期間が空くと初診になる

同じ病状で診察を受けていて、医者の指示通りのタイミングで診察を受けていれば、治療の継続となりますので、再診の扱いになります。

ところが、患者の判断で空白期間がある程度発生すると、一旦、治療が終わったという扱いになり、次に診察を受ける時は初診扱いとなる場合が多いようです。

「多いようです。」と歯切れの悪い説明に思われるかもしれませんが、これが実態です。

と言うのも、空白期間がどれぐらいかが問題で、通常、1ヶ月以内と言われていますが、3ヶ月以内の病院もあれば、1年経っていても再診扱いにしてくれる病院もあり、病院によりまちまちなのが実状です。

基本は1ヶ月

空白期間については、一般的に1ヶ月という解釈が大勢のようです。

この1ヶ月の捉え方も、幾つかのケースがあります。

例えば、次回の来診が2週間後であった場合、そこから1ヶ月は再診が当てはまる期間となりますので、1ヶ月+2週間の間に診察を受ければ再診となります。

次回の診察の約束は無いが、薬を処方されている場合、薬が3日分であった場合、1ヶ月+3日の間に診察を受ければ再診となります。

ただ、この薬が毎日飲むもの、症状が発生した際に飲むもので、患者側としてみれば、日数の解釈に違いがあると思いますが、こういった事情は加味されないケースが多いようです。

また、病院によっては、薬の日数に関わらず、1ヶ月以上間が空くと、再診扱いとしているところもあります。

病院の院長に初診・再診の定義を質問してみた結果

この記事を書いている理由は、筆者が実際に某症状で薬を定期的にもらっていますが、初診で扱われる場合と、再診で扱われる場合があるためです。

受付窓口で質問

まず、初診の場合と再診の場合がある件について、受付窓口で訪ねて見ました。

「基準があるはずだから教えて欲しい」と。

すると、「間が空いているか」とか「月を跨いでいるから」と説明されました。

「具体的にどれぐらい空くと再診になるのか?」と再び尋ねると、「院長が決めているので、院長に聞いてくれ。」との回答がきました。

と言うことで、院長に質問することとなりました。

院長に質問

筆者「同じ症状で、薬をもらいに来てるだけなのに、初診の時と再診の時があるのは何故か?」

院長「1ヶ月空いてる時は初診にしている」

筆者「1ヶ月の薬をもらっているので、次ぎくるのは当然1か月後になってしまう」

院長「薬が1ヶ月分なので、それから1ヶ月という考えで・・・」

筆者「では、薬の日数分の1ヶ月+その後1ヶ月で、1ヶ月以内なら再診なのか?」

院長「流れ作業で初診扱いにしてました。確かにこれが初診は変ですね。」

という低姿勢の回答でした。

筆者としては、基準を明確にして欲しいだけだったのですが、痛いところを突かれたのか分かりませんが、ミスだったというような説明でした。

お話しした感覚としては、明確な定義を決めておらず、患者の事情に関わらず、1ヶ月以上空いたら初診としているような印象を受けました。お忙しいということなのかもしれませんが、お金に関わることで、医療費は税金で補填されていますので、厳密に取り扱う必要があります。

もし、基準が不明だと感じた場合は、恐れずひるまず、担当の医者に聞いていると良いでしょう。

 

 

頭痛薬のトリプタンを使ってみた

片頭痛に悩まされ続けて数十年。

市販の頭痛薬を使い続けていましたが、ここ数年は全く効きませんでしたが、「トリプタン」という薬に出会い、かなり楽になりました。

「トリプタン」が合うかどうかは頭痛の種類にもより、また服用のタイミングも重要だそうです。

この辺りについて筆者の頭痛遍歴とトリプタンの体験談をシェアしてみたいと思います。

初期の頃は軽い頭痛で、治りも速かった

筆者が頭痛持ちであることを自覚したのは、15歳ぐらいのこと。

「頭痛持ち」「持病」という言葉を自分に当てはめたのがそのぐらいの年で、実際にはもう少し前だったようにも思いますが、小学生の頃は無かったので、中学生か高校生なりたての頃だと思います。

始めの頃は、「寝不足が原因ではないの」と親や学校の保健室の先生に言われ、保健室で寝るとすっきり改善していました。

実際に勉強が深夜に及んでいたため、寝不足の自覚もあり、この頃の頭痛は、寝不足が関係していたのかなと思います。

20代になると、お酒が原因の頭痛が殆ど

お酒を飲む年頃になると、当時は「一気」などというのも流行っていて、主にビールを大量に飲酒していました。

今では信じられない量です。

筆者は一気飲みが早かったため、勝ち残りでかなりの量を飲むことも多く、お酒の飲み方はまあ酷かったですね。

大量飲酒した翌日は、酷い頭痛です。

筆者は化学系の大学に通っていましたので、アルコールと頭痛の因果関係も理解していましたので、飲み過ぎた日は、「明日は頭痛が酷いぞ」と覚悟しつつ、寝る前に余裕があれば対策を打ってもいました。

アルコールは体内で分解されるとアセトアルデヒドという物質が発生します。アセトアルデヒドは、肝臓で酢酸に分解され無毒化されます。

このアセトアルデヒドの分解が追い付かないと、つまり、体が処理しきれる以上のペースで飲酒すると、分解しきれないアセトアルデヒドは血液を通じて体中に巡って、頭痛・吐き気などが生じます。いわゆる二日酔いですね。

アセトアルデヒドを分解するには、大量の水が必要となりますので、大量飲酒した日は、できるだけ多くの水を飲んでから就寝していました。時には、市販の頭痛薬(EVE)も合わせて飲んでいたこともあります。

この効果があったのか、水と頭痛薬のどちらが効果があったのかは分かりませんが、20代の頃の頭痛は、かなりこの方法で回避できていた実感があります。

30代は昼寝で頭痛が出る

30代になると、アホみたいな大量飲酒もしませんので、二日酔いによる頭痛は殆どなかったように記憶しています。

それに代わって出てきたのは、昼寝をしてしまった場合の頭痛です。

頭痛は寝ると治るという話を良く見聞きしますが、筆者の場合、寝すぎると頭痛が出るようになりました。

休みの日に昼間の映画を見ていて、ついつい寝てしまった時、起きた時に頭痛が出ます。

あと、体調が悪くて昼間休んでいると、つまり日中に寝てしまうと、やはりその後、酷い頭痛に悩まされます。

この頃の頭痛は、20代の頃より程度が酷くなり、その日は仕事が手につかない程でした。

そして、それまで使っていた市販の頭痛薬が、実感として効果を感じないことが多くなりました。

薬は、EVE、ロキソプロフェン、バファリンなど、色々と変えてみましたが、効果を感じることはありませんでした。

唯一の救いと言えば、何故か夜には頭痛が治る点です。これが不思議なのですが、夜に頭痛だったことはなかったため、これが希望というか頼りどころでもありました。

40代になると、頭痛が酷く悪化

40代になると、頭痛が酷くなりました。

まず、頭痛の程度が強く、目の後ろあたりが脈打つようにズキン・ズキンと激しい痛みです。熱があるようにも感じられるのも特徴で、風邪を疑って体温を測るのですが、決まっていつも平熱です。頭痛以外に吐き気を伴うのも大きな特徴です。

頭痛の持続時間も大きく変わりました。それまでは夜には頭痛がすっきり取れていたのですが、その良い傾向もなくなりました。

夜になっても頭痛は取れず、酷い時には頭痛が数日続きました。

もう一つの特徴がクセになることです。一度、頭痛が出ると、一週間ぐらい頭痛が出やすくなります。ほぼ毎日です。

これが筆者の頭痛遍歴です。改めて自分で書いてみても、10代は寝不足、20代は飲酒、30代からは別要因の頭痛であるように思えます。頭痛に関する情報を筆者なりに調べた限りでは、いわゆる片頭痛などだろうと思います。

さて、ここからは頭痛薬のトリプタンの話になります。

脳専門病院でトリプタンを処方してもらい、かなり頭痛から解放される

これまで、頭痛だけを理由・目的にして病院に行ったことはありませんでした。

ですが、頭痛の発生頻度・程度・持続期間があまりにも酷くなってきたので、脳に疾患があるのではないかと心配になりました。

一度、専門の病院で根本原因がないか診てもらおうと思い、また、脳ドックにも興味がありましたので、脳神経の専門病院を受診しました。

幸いにして脳に頭痛とつながる異常はないとのことでした。

実は、病院にいくに当たって、市販薬には無い「トリプタン」という片頭痛に効く頭痛薬があるということをネットで調べて知っていたので、この薬を処方してくれないか相談することがもう一つの目的でした。

医師からは、片頭痛か群発頭痛かは分からないとのことでしたが、筆者がお願いした「トリプタン」を処方してもらいました。

トリプタンを服用してみた結果

筆者が処方されたトリプタンは、日医工の「エレトリプタン」というジェネリックです。値段は1錠換算すると、病院で処方箋を出してもらう費用を含めて200円ぐらい。EVEだと1回2錠で20円ぐらいなので、ちょっと高いなと思いますが、1日を棒に振る損害と比べれば安いものです。

飲んだら15分ぐらいでスッキリするのかなと思っていたのですが、1時間で気付くと頭痛が取れていることもあれば、2時間かかることもありました。

2時間もかかっていると、薬が効いているというのかな?と疑問に思い、医師に訪ねてみたところ、効いているんでしょうとのこと。

その後、服用を続けてみると、筆者なりに感じたことがありました。

頭痛が出たら直ぐに飲んだ方が良い

トリプタンを使っていた重要だと思った点は、服用のタイミングです。

処方された時に、看護師・薬剤師からは、服用タイミングについて3つのことを言われました。

  • 頭痛の前兆段階で飲んではダメ。
  • 頭痛が出たら直ぐに飲む。
  • 早ければ早いほど、効果が出る。遅すぎるとダメ

筆者はチカチカするなどの前兆がないため、1つ目の注意は関係ありません。問題は2つ目・3つ目です。

基本的に、薬は飲まないに越したことはないと思っているので、うっすらとした頭痛では、できるだけ飲まないようにしていました。

実際に、頭痛が出て半日ぐらいしてから飲むと、全く効果が感じられないことがありました。

そこで、2つ目、3つ目の注意を思い出して、頭痛が出たら直ぐに服用することにしてみたところ、すっきりと頭痛が取れることが増えました。

効かなかった場合でも、規程の間隔時間を空けてから2錠目を服用すると、頭痛が取れました。

トリプタンを使う上で大事なことは、専門家からの説明の通り、服用タイミングだと実感しました。

とは言え、うっすらした頭痛で、放置していて収まるものもあります。個人的な感覚としては、うっすらした頭痛が少し強くなって1時間ぐらい続く場合、服用しています。勿論、最初からはっきりした頭痛の場合は、直ぐに服用します。

頭痛の頻発も止まった

この記事を書く少し前は、多分、人生初というぐらい頭痛がずっと続いていて、仕事も満足に出来ず、とても苦しい生活を送っていました。

ご飯も美味しくないし、お酒も飲めないし、明日休みだけど出かけられるかなと言う不安があったり。

ですが、「頭痛が出たら早めにトリプタンを飲む」ことにしてからは、発生した頭痛も収まりが早いし、その後に頭痛が出にくくなりました。

頭痛は時期・天候に依存することもあると聞きますので、服用タイミングを早めたことが功を奏したのかどうか、要因を知る術はありません。

ですが、個人個人で発症原因や相性の良い薬も違うと考えると、頭痛を抑え込む方法は、最終的に自分で経験と体感で習得していくことになるのかなとも考えます。

あくまで個人の体感ですが、頭痛は長びかせる程、連発しやすく、反対に早めに抑え込むことで多発しにくくなるように感じています。

この記事が頭痛に悩まれている方の一助になれば幸いです。

参考

筆者がこれまでに処方されたトリプタンは2種類です。

1つ目は日医工のエレトリプタン。こちらは最初に処方された方です。

2つ目は寿薬局のナラトリプタンです。こちらは、もう少し強い薬があるとのことで処方された方です。

この2つを使った感想は、また別の記事で取り上げたいと思います。