【名選手が証言】プロ野球で1番凄い真っ直ぐを投げたピッチャー!

プロ野球のピッチャーで、最も魅力のある球と言えばストレート。

速さばかりにフォーカスされますが、「凄い」ストレートについて、古田敦也のチャンネルにて名選手が語られています。

動画の内容、そして、名選手が「凄い」と唸ったストレートを投げるピッチャーについてまとめました。

「凄い」ストレートを証言する

こちらが古田敦也のチャンネルにアップされた「凄いストレート」について語っている動画です。

証言している選手は、 古田敦也、ジョニー黒木、鈴木健、真中満、五十嵐亮太の5名のプロ野球OBです。

古田敦也のチャンネルのため、大分、ヤクルト色の濃い人選ではありますが、鈴木健、五十嵐亮太はパリーグでプレーしていて、真中満、古田敦也は監督の経験があります。

特に古田敦也は捕手ですし、オールスターやオリンピックなどでチームやリーグを超えて球を実際に受けていますので、最も広く深くプロ野球界の投手を把握している一人と言えます。

凄いストレートとは?

速いストレートとなると、今と昔で計測器の違いがあることはよく言われている話ですが、数値化できるものなので、大谷翔平165kmとなります。

※外国人を含めると、巨人のビエイラが166km、広島のコルニエルが165㎞がいます。

しかし、今回のテーマは「凄い真っ直ぐ」です。投げ方、スピン、球筋など、色々な要素を含めての評価となるところがポイントです。

中日の山本昌投手が、130㎞台なのに150㎞に見えるというのは有名な話で、独特な投球フォーム、スピンによる球のキレなどが、そう感じさせるようです。

大谷翔平のストレートは、160㎞を超えるのにバットに当たると良く言われますが、これも球速が全てではないことの一つの側面と言えるでしょう。

凄いストレートのピッチャー

5人の名選手が挙げた「凄いストレート」のピッチャーは、3名となりました。

  • 藤川球児(古田、真中、五十嵐)
  • 伊良部秀輝(黒木)
  • 松坂大輔(鈴木)

この3名のストレートについて見ていきましょう。

藤川球児のストレート

やはり、ストレートがテーマになると、藤川球児の名前は必ず出てきます。

人によっては、ストレートという魔球という人もいますし、あの「チ〇ポコついてんのか?」発言で話題となった清原和博は「火の玉ストレート」と命名しています。

▼宣言して全球ストレートを投げ込んだオールスターでの伝説の勝負

こちらはオールスターで登場した藤川球児。

ストレートと宣言して、カブレラ、小笠原に投げ込みます。

見事にバットの上を通るホップするストレートで、連続空振り三振に仕留めました。

最高の選手たちが、分かっていて打てないんですから、魔球と言われるのも分かります。

▼清原和博と藤川球児の騒動の切欠となった勝負

ちなみに、こちらか例の発言の原因となった試合です。

阪神が巨人に8点差の大幅リードの中、7回裏2アウト満塁で打席に立つ清原に対して、フルカウントの末、最後はフォークボールで三振となり、例の発言が飛び出しました。

そのような出来事がありましたが、どちらも人柄の良い選手ですから、その後は仲良くお話しされています。

なお、例の発言は、投げたピッチャーに対してではなく、配球したキャッチャーに対してのようです。

伊良部秀輝のストレート

ロッテのジョニー黒木が推したのが、同じチームにいた伊良部秀輝です。

当時、日本最速の158㎞を投げ、最も速い投手でもありました。

そして、この投手が覚醒していく切欠となった出来事に、清原和博が関わっています。

伊良部が158㎞の球を投げたのが清原です。その球はファールされ、そして、次の球の157㎞は、見事、左中間を破るヒットを打ち返されました。

このことが切欠で、速いだけではダメだと気付き、変化球を磨き、投げ方を工夫し、スピードだけではない凄いストレートに進化していきました。

▼伊良部が語る、清原との勝負で変わった野球観

伊良部自身、清原の対決が切欠になったと後日、語られています。

ジョニー黒木も解説されている通り、大きくしなやかな体を上手に使って、なかなか球の出所を見せない投げ方で、より速く見え、打ち辛く感じられるストレート。

粗い印象のある伊良部ですが、技術と理論が高いところにあるピッチャーと言えます。

松坂大輔のストレート

高校野球で甲子園の決勝戦で、ノーヒットノーランで優勝し、プロではデビューから3年連続で最多勝、メジャーでも2年目には18勝を挙げ、あらゆるステージで最高の結果を見せてきた選手です。

ストレートが速いのは勿論ですが、変化球、コントロール、牽制球、フィールディング、バッティングと、高卒18歳にして全てが超一流の選手でした。

▼伝説のプロデビュー戦、片岡が豪快な三振

こちらが今も語り継がれるプロデビュー戦でのシーンです。

3番片岡との対決で、最後は155㎞のストレートに、絶好調の片岡は大きく空振り三振。

後日、この時にヒラメ筋を痛めていたことが金村の証言で判明しています。

まとめ

日本プロ野球で「凄い真っ直ぐ」「凄いストレート」を投げたピッチャーについて、取り上げました。

ストレートと言えば、江川卓、江夏豊、金田正一といった往年の名選手もいますが、証言者が実際に目にした選手ということで、時代が昭和後期・平成となっています。

別の視点では、球速の割に速く見える投手としては、上原浩治、渡辺俊介、山本昌、星野伸之あたりも「凄い真っ直ぐ」だったと思います。

次は「遅いけど速い」をテーマで語ってみてもらいたいです。

【速報動画】大谷翔平 21号ホームラン

大谷翔平 21号ホームランの動画

 

26日のロイヤルズ戦で、3試合ぶりとなる21号ホームランを放ちました。

大谷翔平の21号ホームランへのみんなの反応

大谷らしいセンターフライかなと思わせる角度。 自慢の伸びのある左Pからですから凄いですね。

もっと打たないとジャッジには追いつけないよ

軽く振ってバットの先で詰まり気味だったけどオーバーフェンス フェンウェイパークのホームランを思い出した 去年とは逆に後半戦の爆発期待してます

大谷選手が打つとスタンドに運ぶことが簡単そうに見える。 彼の打ち方のどこがスゴイのか詳しい人は教えてください。

今シーズンは二桁勝利&ホームラン30本以上は達成するね。大谷選手は、やっぱり凄い!

対戦投手の切れのあるストレートに、きっちりと反応した快心の一発!

*大谷の21号ホームランへのみんなの反応は、ヤフーニュースへのコメントからの引用です。

【大谷のスライダー】ベース1個分・ボール5個分はずれても三振を奪う!驚異の曲がり!

大谷翔平の二刀流での出場試合が、7月13日にヒューストン・アストロズ線で行われました。

ゲームは7対1でエンジェルスの勝利。

大谷翔平の結果は、12奪三で9勝目を挙げ、4打数2安打2打点1四球でした。

この試合で注目したいのが、11個目のスライダーでの三振です。

この日の大谷は、投球の半分がスライダー

この日の大谷翔平は、カウント球、決め球ともに、スライダーを多投しました。

きょうの大谷は変化球投手だった。いや、スライダー投手だね。全105球中51球、全体の約49%投げているんだから。

*引用:yahooニュース

ほぼ半分がスライダーですから、打者も慣れて来そうですが、それでもバットが面白いように空を切りました。

そして、特に注目したいのは、ユリエスキ・グリエルから奪ったこの日11個目の三振です。

ベース1個分外れたスライダーで三振!

こちらは大谷翔平の12Kのダイジェスト動画です。

約1分の動画でして、注目の11個目の三振は、0:46秒から始まります。

打者はユリエスキ・グリエル。外角のスライダーが決まりやすい右打席です。

*出典:twitter

こちらはバットがスクエアになった瞬間です。

ストライクゾーンを描いた枠から大きく外れています。

*出典・参考:twitter

左にもう一つストライクゾーンの枠を描いてみると、これでちょうど外角一杯に決まる位置です。

一般的には、「ク〇ボール」と罵られるぐらい外れていますが、曲がりが鋭く、幅も大きいことを如実に表している三振です。

バットは、ボール五個分も届いていない!

ここまで外にはずれたスライダーで三振となると、

「ベース1個分はずれたボールを打てるのか?」

という疑問も沸いてきます。

*出典・参考:twitter

そこで、先程の映像で、バット先端までボールを並べてみました。

厳密に言えば、これで先端ですから、まだバットには届いていません。

ギリギリ届くとなると、ボールを5個ずらす必要があり、芯で捉えるとなると、6、7個分ということになります。

こんなに大きく外れた空振りは、なかなか見れるものではないですね。

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ベーブ・ルースはほぼ二刀流ではなかった!大谷は余裕で上回る可能性が大きい!

 

ベーブ・ルースはほぼ二刀流ではなかった!大谷は余裕で上回る可能性が大きい!

大谷翔平の2021年の二刀流での活躍が目覚ましく、連日、ニュースで取り上げられています。

日本で大騒ぎなのは勿論のこと、本国アメリカでもメディアやスター選手も興奮気味にこの偉業をリスペクトを持って伝えています。

驚くべき活躍は、ベーブ・ルースの再来とまで言われていますが、ベーブルースはほぼ100年前に活躍した選手です。

野球の神様とも呼ばれるベーブ・ルースと大谷翔平は、どこまで似ていて、どのような違いがあるのか、調べてみました。

超一流のスター選手たちが、こぞって大谷翔平を評価!

これは2021年のオールスターの映像です。

最初にAロッドことアレックス・ロドリゲスが興奮気味に大谷翔平の凄さについて語っています。最後に言った「メジャーリーグがジョークのように思える」という例えは、メジャーリーグを卑下しているのではなく、大谷翔平がこなしていることがアン・ビリーバブルであることを表しています。

次いで、ビッグ・パピーことデビッド・オルティーズも、打者も投手もそれぞれで調整の難しさがあり、それを同時にこなしていることに驚いています。

最後に、ビッグハートことフランク・トーマスは(愛称つけるの好きだな)、投手をやめて打者に専念して欲しいぐらい、凄まじい打者成績だと伝えています。

アップトンとサバシアは、早い段階から世界で最高の選手と評価

大谷翔平については、サバシアが相当前から世界NO.1の選手と評していたのはご存知の方も多いと思います。

そして、大谷翔平とチームメイトのアップトンが、初めて見た時の衝撃を語っています。

バッティングでは打球音が行かれていて、ピッチングではイラつくとギアチェンジして100マイルにスプリットで簡単に仕留めてしまう姿を目の当たりにして、大谷翔平の凄さを瞬く間に認めてしまったそうです。

実はベーブ・ルースよりも凄い!?

大谷翔平はベーブ・ルースの再来、野球の神様であるベーブ・ルースに近づける選手といった言われ方をします。

一方で、大谷翔平は既にベーブ・ルースを超えているという意見もあります。

ベーブ・ルースと言えば、ほぼ100年前に活躍した選手で、日本の野球界を見ても分かる通り、今と昔とでは野球の質は大きく異なっています。

例を挙げればきりがなく、球種の多さ、球の速さ、球場の広さ、選手の分業化(特にピッチャー)などにより、あらゆる面で隙が無いくらいハイレベルになっています。

そのような中で、大谷翔平はバッターとピッチャーをこなし続け、ホームラン37本、15盗塁、5勝(2021年7月30日時点)の成績を上げていることは、既にこれまでの常識を大きく超えてしまっています。

上掲の動画では、ベーブ・ルースが活躍していたころの選手の実状、そして、二刀流の時期はほんの1年だったことなど、興味深い比較がなされています。

そのようなことを考慮に入れると、大谷翔平は、既にベーブ・ルースを超えているという意見は、かなり支持されるように思います。

ベーブ・ルースの二刀流は、本当に1年か?

大谷翔平とベーブ・ルースを比較する上で、ベーブ・ルースの二刀流の期間は短いという話は、とても重要な点となります。

そこで、打者成績と投手成績を並べてみました。

年度 チーム 打者成績 投手成績
打数 本塁打 打率 登板 勝数 負数 防御率
1914 BOS 10 0 0.200 4 2 1 3.91
1915 92 4 0.315 32 18 8 2.44
1916 136 3 0.272 44 23 12 1.75
1917 123 2 0.325 41 24 13 2.01
1918 317 11 0.300 20 13 7 2.22
1919 432 29 0.322 17 9 5 2.97
1920 NYY 457 54 0.376 1 1 0 4.5
1921 540 59 0.378 2 2 0 9
1922 406 35 0.315 1 1 0 3
1923 522 41 0.393 1 1 0 5
1924 529 46 0.378 0 0 0
1925 359 25 0.29 0 0 0
1926 495 47 0.372 0 0 0
1927 540 60 0.356 0 0 0
1928 536 54 0.323 0 0 0
1929 499 46 0.345 0 0 0
1930 518 49 0.359 0 0 0
1931 534 46 0.373 0 0 0
1932 457 41 0.341 0 0 0
1933 459 34 0.301 0 0 0
1934 365 22 0.288 0 0 0
1935 BSN 72 6 0.181 0 0 0

たしかに、10試合以上登板し、300打席以上だったのは1918年と1919年のみで、1920年からのヤンキースへの移籍後は、ほぼ野手としてのプレーで、その後の16年間での登板数はわずかに5試合です。

大谷翔平が真にベーブ・ルースを超えるには、本塁打30本10勝が必要!

ベーブルースが二刀流として活躍していた2018年と2019年の成績を、改めて見てみましょう。

<1918年>

  • 317打席、20本塁打、打率0.300
  • 登板20試合、13勝7敗、防御率2.22

<1919年>

  • 432打席、29本塁打、打率0.322
  • 登板17試合、9勝5敗、防御率2.97

やはり打者としての出場が増えるにつれ、投手としての成績は落ちていて、本塁打は30本を超えていませんが、それでも素晴らしい成績であることには違いはありません。

この成績こそが、真にベーブ・ルースを超えたかどうかを評価するためのリアルな数字と言えます。

大谷翔平は2021年、既に37本塁打、5勝を記録しています。ピッチングの方は内容的には7勝ぐらいになっていても可笑しくありませんが、運に恵まれなかった試合が多く、勝ち星はあまり伸びていません。

一流投手としては、最低限10勝はボーダーラインになると思いますし、やはりベーブ・ルースの1919年の成績、29本塁打・9勝を超えてこそ、ベーブ・ルースを超えたと言えるのではないでしょうか。

つまり、ベール・ルースを超えるには、30本塁打・10勝が基準になると思います。

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古田敦也が身震いしたイチローの凄さ!上原とのオールスター対決で見せた読みの切替

イチローの凄さ。

それは万人が知るところで、枚挙にいとまがないですが、その中でも伝説的な出来事がいくつかあります。

本記事では、球界きっての名捕手、古田敦也が身震いしたと言われているイチローとの対戦を取り上げます。

舞台はオールスターでのイチローVS上原

古田敦也が身震いしたと言われるイチローが登場する舞台は、1999年のオールスターです。

この年のオールスターは、上原浩治と松坂大輔のスーパールーキーの先発。

これだけでも痺れるようなマッチングですね。

そして、衝撃のシーンは1回の裏のパリーグの攻撃。

先頭打者は、西武の松井稼頭央。まだホームランバッターとしての覚醒はしていませんが、この年、3年連続の3割で盗塁王も獲得し、球界最高のリーディングオフマンです。

高めのストレートをテンポよく投じ、ファール、空振り、空振りで三球三振。

ネクストバッターはロッテの小坂誠。先ほどと打って変わってスライダー、フォーク、フォークで、見逃し、空振り、空振りでまたも三球三振。

俄然、スタジアムが盛り上がる中、登場するのはイチローです。

イチローvs上原、勝負の分かれ目は、上原の「首振り」

2者連続の三球三振で、1回から早くも最高のボルテージに達したこの試合。

3番打者で登場するのは、勿論、イチローです。

この年のイチローは、一軍定着から6年目を迎えた年で、翌年を最後にメジャーへ渡っています。ちなみに、打率は翌年に.387という生涯最高打率を記録していますが、超打率はこの年の1999年が.572で最高で、ある意味、最も強打者だった時です。

小坂との勝負とは打って変わって、一球目はインハイストレートをびしっと決めるも僅かにボール。

二球目は先ほどよりやや低めながらも高めの真っ直ぐ、コースはさらにきついインコースで、イチローが思い切り空振り。

上原のストレーとは誰も打ち返せないかのうな、そんな球状の反応が大きな歓声となって球状の盛り上がりを更に高めます。

三球目も強気のインハイにキレイなストレートですが、僅かにボール。

ここまでイチローに3級続けてインハイストレーとは、上原の凄さを物語っています。

そして、4球目。

ここで上原はフォークボールを放ってイチローは大きく空振り。

この後、イチローは古田に何か語り掛けていますが、どんな内容かは当事者のみが知るのみです。

そして、勝負の5球目。

古田はストレートのサインを出しますが、上原はここで首を振ります。

選んだ球種は先ほど空振りを奪ったフォークボールです。

結果、イチローは見事に球種を読み切って、センターバックスクリーンにホームランを叩き込みます。

4球目はフォークボールを空振りしていますが、上原が首を振って球種を変えたのを見て、狙い球をフォークボールに絞ったイチローに対して、古田はその凄さに寒気が生じて身震いしたそうです。

こういった事情を知ってから観てみると、改めてイチローの凄さにこちらも鳥肌が立ちます。

【後日談】上原は本当はストレートを投げたかった

この件について、上原浩治自身が引退後に当時の事情を語っています。

5球目、古田敦也からのサインはストレートでしたが、イチローに当ててしまいそうという予感があり、サインに首を振ってフォークボールを選択したそうです。

球界の至宝ですから、オールスターというお祭り感のある中で、致命的なデッドボールなど決して許される雰囲気ではないでしょう。

結果、フォークボールを選び、それを読み切ったイチローにキレイに仕留められたという一場面です。

打たれた上原も後悔を口にしつつ、この勝負・この結果は良い思い出だと思っているように見えます。

トップアスリートの勝負であるからこそ、勝ち負けに関係なく、満足感があり、今もそれが残っているのかもしれませんね。

このホームランを見て、笑顔の松坂大輔も印象的です。