ドライバーの飛距離を決める3要素を知って、飛距離をアップ!

ドライバーの飛距離アップは、ゴルファーにとって今も昔も永遠のテーマです。自分のヘッドスピードでは本来どれぐらいの飛距離が出るのか、平均や目安は興味があるところだと思います。

ドライバーの飛距離は3つの要素で決まる!

まず、ドライバーの飛距離について知るにあたって、飛距離が決まる要素を抑えておきましょう。飛距離を決める要素は3つあります。

  • ボールスピード
  • 打ち出し角
  • バックスピン量

これはゴルフに限らず、空気抵抗がある重力下で物質を放った場合に当てはまるため、ボールを投げた時、蹴った時、バットで打った時などにも同じことが言えます。なお、ボール初速は、叩く物質の運動エネルギーで決まるため、ヘッドの重さ、ヘッドスピード、ミート率で決まってきます。

飛距離を伸ばすには、3つの要素を改善すれば良い

ボールスピード

ボールスピードを上げるには、少し重たいヘッドに挑戦してみる、打点にばらつきがあるならスイートエリアの広いクラブを使いミート率を高める、シャフトを長くしてみる、といった改善方法があります。

打ち出し角

ゴルフでは理想的な打ち出し角があります。ただし、理想的な打ち出し角は誰しもに共通なものではなく、ヘッドスピード・スピン量によって変わってきます。メーカーによっても見解が異なっていまして、ゴルフ系メディアなどでも数値は異なっています。

これまで打ち出し角12~14度、バックスピン量2200~2500回転/分くらいが最適ではないかとされてきましたが、17度/1700回転を理想とするメーカーも現れています。
ボール初速が遅い人は打ち出し角が高すぎると球が前に進まず、ランも出ないのでトータル飛距離が伸びませんし、バックスピンが少なすぎると失速してドロップし、キャリー不足になります。
引用:https://www.golfnetwork.co.jp/news/detail/16413

適正な「打ち出し角」ですが、ヘッドスピードが36-40m/sの人なら14-15度、ヘッドスピードが40-43m/sの人なら13-14度、ヘッドスピードが44m/s以上の人なら12-13度が理想と言われています。
引用:https://www.konami.com/sportsclub/golf_academy/column/tips/48.php

「ボール初速」が65m/s(ヘッドスピードで45m/sでほぼ芯で打った場合の予想値)以上出せるならば、打出し角は12~15度、スピン量は2700rpm前後だと効率の良い弾道になる。
「ボール初速」が56m/s(ヘッドスピードが40m/sでほぼ芯で打った場合の予想値)程度であれば、打出し角は15~18度、スピン量は3000rpm前後だと効率が良い。
引用:https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17174032

この他にも色々な数値が各所で挙げられていますが、大きく外れているものはありません。14~15°ぐらいであれば理想に近いと考えて良さそうです。

打ち出し角については、ゴルフクラブの側からも調節することができます。例えば、ロフト角を大きくしてみるのは一番理に適っていて手っ取り早い方法です。

スピン量

スピン量とは、バックスピンの量のことです。バックスピンはボールが吹き上がる方向に作用しますので、スピン量が多過ぎるとボールは吹き上がってしまい、飛距離のロスを招きます。逆にスピン量が少なすぎると、適度な揚力が得られずボールの伸びがないため、これも飛距離のロスを招きます。

スピン量についても最適な数値がありますが、これもヘッドスピードと打ち出し角と密接に関連します。最適な数値は、打ち出し角と同じく色々な数値が挙げられています。概ね、2500回転ぐらいが目安になるようです。

今はアマチュアでも試打するとスピン量も計測してもらえる時代です。もしスピン量が多すぎる場合は、低スピンタイプのドライバーに変えることで、飛距離を伸ばすことができます。また、重心調整機能がついているモデルの場合、浅重心にすることで、スピン量を減らすことができます。

 

ドライバーの飛距離の平均値をヘッドスピード別に紹介

ドライバーの飛距離アップはゴルファーにとって永遠の関心事です。そして、平均値をアップするには、まず自分のヘッドスピードで本来どれぐらいの飛距離が出るのかを把握することが重要です。

飛距離を決める3要素!

ドライバーの飛距離は、「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」で決まるという話は、多くのゴルフメディアで語られているところです。そして、ボール初速については、「ヘッドスピード」と「ミート率」が大きく関係してきます。

ヘッドスピード別の平均的な飛距離を把握する意味

飛距離を決める要素が分かったところで、次に重要なのはヘッドスピード別の平均的な飛距離です。ヘッドスピードというのは、ゴルファー個人の身体能力に大きく影響してきますので、ヘッドスピードを大きく上げようと思っても、なかなか難しいのが現実です。

そこで、飛距離をアップするために重要になってくるのが残りの要素です。3要素の残りの2つである「打ち出し角」と「スピン量」。として、ボール初速を決定する「ヘッドスピード」以外の要素である「ミート率」です。

もし、自分の飛距離がヘッドスピード別の平均に満たない場合は、残りの要素を改善することで伸びる余地がある、ということになります。そのため、ヘッドスピード別の平均的な飛距離を知っておくことは重要となります。

ヘッドスピード別の飛距離

ドライバーのヘッドスピード別の飛距離の平均値です。ミート率はアマチュアゴルファーの平均として1.37を基準に用いました。

ご自分のヘッドスピードと照らし合わせて、伸び代があるか確認してみてください。

ヘッドスピード 飛距離
47m/s 240~270ヤード
45m/s 230~260ヤード
43m/s 220~250ヤード
40m/s 205~230ヤード
37m/s 185~215ヤード
35m/s 175~200ヤード
33m/s 165~190ヤード
30m/s 155~175ヤード

理想的は飛距離はどのぐらいか?

ここまで来ると理想的な値、つまりどこまで飛距離を伸ばせるかは気になるところです。飛距離は、以下の計算式で求められます。

飛距離=4×ヘッドスピード×ミート率

そして、ミート率はルール上1.56が最大値と決められていますので、ここからヘッドスピード別の理論的な飛距離最大値を求めてみます。

ヘッドスピード 飛距離
47m/s 293ヤード
45m/s 281ヤード
43m/s 268ヤード
40m/s 250ヤード
37m/s 231ヤード
35m/s 218ヤード
33m/s 206ヤード
30m/s 187ヤード

理想的な飛距離を実現するには、最大ミート率、最適打ち出し角、最適スピン量が必要になり、左右のスピンもないという究極の弾道です。あくまで理論上の数値ということで眺めてください。