アメリカ・サウスカロライナ州で開催の全米プロゴルフ選手権で、珍事が起こりました。
ゴルファーとして喜ばしいはずのホールインワンがゴミ箱という、ユニークな出来事について取り上げます。
ゴミ箱にホールインワン
▼ゴミ箱にホールインワンの実際の様子です
Sebastian Munoz’s tee shot landed straight in a trash can 😅
(via @GOLFonCBS)pic.twitter.com/fQvWQKGVTX
— Bleacher Report (@BleacherReport) May 20, 2021
何はともあれ、まず映像を見てみましょう。
全米プロゴルフ選手権の初日、18番ホール、505ヤードのパー4。ティーイングエリアに立ってティーショットを放つのは、セバスチャン・ムニョスです。
弾道は意図せず左の観客席の方に向かっていき、これが何とゴミ箱に入ってしまいました。
観客はホームランを見たかのような歓喜の声を上げる
▼ゴミ箱からボールを手にするムニョスの様子です。
コチラの動画では、ゴミ箱に入ったことで観客が大喜びする様子が映し出されています。
余りの珍事に大盛り上がりといったところです。
ショットを放ったムニョスはゴミ箱の前までやってきて、致し方なく手を突っ込みボールを取り出しました。
救済のケースではボールを交換することができるため、見事?、ゴミ箱に入ってしまったボールは、観客の女性にプレゼントされました。
ムニョスとしては、ファンサービスの気持ちもあったかもしれませんし、プレー面での判断としては、傷がついていた、汚れていた、衛生的に嫌だと言った理由で、交換したのだと思います。
ゴミ箱に入ってしまった場合のルール上の扱い
この珍事は大いに盛り上がったため、観客にとっては思い出に残る出来事だったと思います。
気になるのは、打った当人のこのショット。ルール上の取り扱いです。
まず、R&A、USGAのゴルフ規則では、次のように定められています。
15.2 動かせる障害物
この規則は定義「動かせる障害物」に合致する人工物に対して認められる罰なしの救済を扱っている。
ゴミ箱は人工の動かせる障害物とみなされ、無罰で救済扱いとなったようです。
そして、ボールについては、以下の規則があります。
14.3 救済エリアに球をドロップすること
14.3a 元の球か別の球を使うことができる
プレーヤーは元の球か別の球を使うことができる。
このことは、この規則に基づいてプレーヤーが球をドロップしたり、プレースする都度どんな球を使用してもよいことを意味している。
救済により、ボールはゴミ箱から取り出しますので、この時、別の球に変更することができます。
なの、このホール、ムニョスはパーで終えていますので、精神的な影響もなく、無事ラウンドを終えられたようです。