タイトリストのアイアン、620シリーズとTシリーズを、横田真一プロがタイトリストのショップで打ち比べして、打感などを試打・評価されていますので、取り上げてみたいと思います。
目次
タイトリストの620シリーズアイアンとTシリーズアイアン
タイトリストからは当記事執筆の2020年7月現在、620シリーズ、Tシリーズのアイアン、そして、日本市場向けのVG3シリーズがあります。
今回、横田真一プロが試打したのは、620シリーズとTシリーズです。
620シリーズのアイアンは、620MBと620CBアイアンの2種類があります。そして、Tシリーズのアイアンは後からモデルが追加されていて、当初はT100、T200、T300の3種類でしたが、T100・S、T400が追加され5種類となっています。
撮影の時期には、T100・SとT400がまだ店頭になかったようで、620MB、620CB、T100、T200、T300の5本を試打されています。
620MB、620CB、T100は軟鉄鍛造
620シリーズは、ツアー向けのアイアンで、MBはマッスルバック、CBはキャビティーバックです。
キャビティーバックと聞くとやさしそうな印象を受けますが、ポケットは無く、ブレードは薄く、シャープで、アベレージゴルファーが簡単に扱えるようなアイアンではありません。
T100アイアンはCO-FORGED(精密鍛造)と呼ばれるタイトリストの特許製法により、タングステンを搭載した軟鉄鍛造となっています。
T200、T300アイアンはステンレス
T200アイアン、T300アイアンはステンレス製のアイアンです。
そして、T200は今時のアイアンらしく、中空構造が採用されていて、中にタングステンが搭載されています。
T300アイアンは薄いフェースに厚めのキャビティーとなっていて、飛距離性能とミスへの許容性を高めた形状になっています。
横田真一プロによる試打
手に取った印象では、断然、620MBアイアン推しで、T100アイアンも高評価でした。
試打は、T300、T200、T100、620CB、620MBという順番で、徐々にシビアになっていく順です。
7番のロフト角を見比べると分かりやすく、29°、30°、33°、34°、35°となっていきます。
ちなみに、この試打の中で登場しないT100・Sは31°、T400は26°です。
当然ながら、Tシリーズよりも620シリーズの方が打感が良く、試打前の段階でも好感触のようです。
ただ、打感とトレードオフで飛距離が落ちます。
T300、T200はキャリーで170ヤード超えですが、T100は160ヤード超え、620系は150ヤード超えに留まっています。
T100の打感が良いと評価されていて、飛距離も162ヤード出ています。
結論として、横田真一プロがどれを最良と思ったのか、本人もマッスルバックの打感重視か、飛距離性能を得て楽にプレーした方が良いか、迷われているように感じました。
最終的には、打感が良くても飛距離が出るアイアンの方が楽と述べられているので、T100アイアンは上級者にも適していそうです。
T100アイアンは、更に飛距離性能を高めたストロングロフトのT100・Sアイアンもありますので、この辺りの選択ができるのも有難いです。