NSプロ950GH neoは従来の950と何が違う?飛び系アイアン用の新シャフト

日本シャフトからアイアン用に新たに発売のNSプロ950GH neoについて取り上げます。

従来モデルはアイアンのスタンダードシャフトとして長らく支持

アイアンのシャフトと言えば、長らくダイナミックゴールドとNSプロ950GHの2択でした。特にNSプロ950GHは、軽量スチールシャフトとして、しなりとスイングのしやすさから多くのゴルファーに支持されてきました。

しかし、最近ではストロングロフト化によりシャフトへのニーズが少しずつ代わり、また、より軽量でしなりのあるカーボンを標準シャフトに採用するケースも増え、NSプロ950GHが標準で用意されていないモデルも散見されるようになっています。

このようなアイアンの変化に対応するかのうように、950GHは新たな進化版モデル、NSプロ950GH neoが生み出されています。

NSプロ950GH neoは飛び系アイアン向けのシャフト

最近のゴルフクラブは、アスリート向けのドライバーが軒並み460ccの最大サイズに変わってきているように、全体として、やさしいクラブに向かった流れがあります。

アイアンでも同じようなことが起きていて、大型化・ストロングロフト化が顕著にみられます。数年前までは7番アイアンが30°でストロングと言われていましたが、2019年に発売のゼクシオクロスアイアンでは25°となっていて、ストロングロフト化はますます進んでいる状況えす。

NSプロ950GHは1999年に誕生したシャフトのため、開発された時の市場ニーズが現在と大きく変わっているのは当然と言えますし、逆にここまで長く利用されていたことを考えると、品質の高さを感じさせます。

中間部の剛性を高め、先端のしなり戻りをアップ

従来の950GHは中間部が柔らかめでしたが950GH neoでは、中間部の剛性が高められ、先端部がしなりやすくなっています。

近年のアイアンはストロングロフトで、ボールを前に飛ばす設計となっていて、ライナー弾道が出やすく飛距離が出る反面、アイアンの本来の弾道である上がって止まる動きが鈍くなってきています。

そこで、NS950GH neoでは、先端が鋭くしなり戻る設計となっていることで、打ち出しが高くなり、さらに、スピンも掛かりやすくなっています。

出典:https://nipponshaft.co.jp/product/steel_950gh_neo.html

メーカースタッフがNSプロ950GHの従来シャフトと新作neoについて解説

NSプロ950GH neoのプロモーション動画

NSプロ950GH neo の評価

アイアンのストロングロフト化や低重心化が進み、アマチュアゴルファーでも楽に遠くへ高くボールを飛ばすことが出来る様になりました。ですが、多くのアマチュアゴルファーのヘッドスピードだと、スピン量が足りずにグリーン上で上手くボールを止めることが出来ない

『N.S.PRO 950GH neo』は…スピンレスになりがちなヘッドやボールでも適正スピン量に補ってくれる特徴を持っています。今までよりも高く・遠くへボールを飛ばして、なおかつグリーンで狙ったところにピタッと止められる
引用:https://nipponshaft.co.jp/950ghneo/

体感的には「NSプロ 950GH」よりも硬く感じ、しっかりしていて、「中折れ」する感じがまったくない。

ダウンスイングからインパクトにかけては、シャフト先端側のしなり戻りが鋭く…打ち出し角を高く、スピンが少し増える
引用:https://lesson.golfdigest.co.jp/gear/special/impression/gt1000010464303.html

飛び系アイアンが主流になったことで、ヘッドが全体的に大型化かつストロングロフト化している中、払い打ちでもボールが上がるようになっているという。

ところが、ストロングロフト化することでトータルの距離は伸びるもののスピン量が減ってしまうことにより、キャリーが少なくランが多いというのが最近のアベレージゴルファーの弾道になっている。

本来、アイアンは狙った場所にボールを止めるという役割のクラブなので、『950GH neo』はそれを実現する
引用:https://www.gew.co.jp/news/maker-news/g_58359

NS950GH neoのスペック

フレックス 長さ(in) 重量(g) バランス トルク(°) 調子 Butt(mm) Tip(mm)
R 39.5~35 94.5 51.5 1.9 15.24 9.02
SR 39.5~35 97 51.5 1.8 15.24 9.02
SR 39.5~35 98 51.5 1.7 15.24 9.02
X 39.5~35 104 51.5 1.6 15.24 9.02

 

FujikuraのZERO SPEEDER ゼロスピーダーを徹底解説

Fujikuraから発売されているZERO SPEEDER ゼロスピーダーについて取り上げます。

ZERO SPEEDERは、20g台の超軽量シャフト!

ZERO SPEEDERは、重量が20g台を実現した超軽量のシャフトです。先に販売されているAir Speederも軽量シャフトですが、それをも超える軽さとなっています。

モデル Air Speeder ZERO SPEEDER
重量 33g 29.5g

軽量モデルに使われているシャフトとの比較

どれぐらい軽いかですが、例えば、軽量クラブと言われているモデルのシャフトの重量を見てみると、ゼクシオ10ドライバーのMP-1000では、Rスペックで40g、PHYZ 5ドラバーのR-Lightスペックで45gです。20g台というと、大幅に軽量化されていることがわかります。

なお、トルクはゼクシオ10で6.4、PHYZ 5で7.3ですから、ZERO SPEEDERの10.8というのは、軽量化ゆえに捩じれやすくなっています。このあたりは、軽さと柔らかさをどの程度まで求めるか・許容するかで、このシャフトを生かせるかどうかが変わってくると思われます。主なターゲットゴルファー層としては、女性、60代・70代のゴルファーになるかと思います。

塗装にまで軽量化の工夫を凝らしている

シャフトの軽量化というと、材質・製法といったあたりを思い浮かべますが、塗装の重量も見直しがなされています。

実際に、Air Speederでは塗装による重量が約1.5gあり、これを見直すことで、ZERO Speederでは約0.8gに抑えることに成功しました。これによる軽量化は約0.7gと僅かですが、20g台を達成するにはこういった積み重ねが必要なのでしょう。

ZERO SPEEDERで試打した感想

ヘッドスピード30m/s台から打ち始めて、最終的には45m/sまでヘッドスピードを上げて試打してみました。驚いたのは、軽量シャフトにありがちなグニャリとした頼りなさを感じなかったこと。しなやかさは感じるのですが、『ZERO Speeder』の場合はシャフトが捻れてしまうような感覚にはなりません。
引用:http://www.fujikurashaft.jp/dcms_specialcontents/zerospeeder/

HS35 m/s前後では、振り抜きやすさも抜群で、シャフトのアシストにより、HSが2m/s前後アップしそうです。ですから飛距離に悩んでいる、HS30m/s台の人には自信を持って薦めたい
引用:https://www.gew.co.jp/attention/impression/g_21036

ダウンスイングでしなったシャフトが、インパクトではしっかりとしなり戻ってきてくれます。
引用:http://www.fujikurashaft.jp/dcms_specialcontents/zerospeeder/

ZERO SPEEDERのスペック

製品長 46インチ
重量 29.5g
トルク 10.8°
Tip径 8.5mm
Butt径 14.6mm
調子 先中

ZERO SPEEDERの発売日と販売価格

ZERO SPEEDERの発売日は、2016年4月15日です。販売価格は、70,000円+税で、組み立て費・グリップ代は含まれていません。