アスリート向けアイアンは、フェースやソールが薄いマッスルバックが辺り前。そんな時代は終わったのかもしれません。
アベレージ向けと言われていた中空アイアンがアスリート向けモデルにまで展開され、これまでのアイアンの常識が変わりつつあります。
そこで、本記事ではアスリート向けに中空アイアンが採用されている背景、おすすめのアスリート向け中空アイアンについて取り上げます。
目次
アイアンは3つの形状に分類される
アイアンは一見どれも似たように見えますが、ヘッドの形状・構造から大きく3つに分類されます。
やさしい順に並べると、「キャビティアイアン」、「中空アイアン」、「マッスルバクアイアン」となります。
▼3つの形状・構造については詳しまとめてありますので、リンクを載せておきます。
中空アイアンが、アスリート向けモデルで一気に増えた
2019年のアイアン市場の傾向として1つ挙げられるのが、中空構造のアイアンが増えた点です。
中空構造は、飛距離性能、直進性が優れていますが、操作性や打感で難があるため、上級者には好まれないとされてきました。
しかし、2019年のアイアン市場を見てみると、アスリート向けモデルで中空構造、もしくは、中空構造に近いものが増えています。
何故、中空アイアンが増えているか?
中空アイアンが増えている主な理由は、「やさしい」。この1点につきると思います。さらに、中空構造の中に樹脂を注入する等で打感も改善できることも影響しているように思います。
そもそも、ゴルフ市場全体の流れとして、やさしいクラブへのシフトがツアープロを含めてすすんでいます。ドライバー市場に目を向ければ、小ぶりなモデルが相次いで廃止され、やや小ぶりだったモデルは460ccにサイズアップしていることも、同じ流れと考えて良いでしょう。
- 後継モデルが出なかった小ぶりなドライバー
ブリヂストン ツアーB XD-7 ドライバー
スリクソン Z945 ドライバー - サイズアップした小ぶりなドライバー
スリクソンZ785 ドライバー
TS3ドライバー
ONOFF 黒ドライバー 2015
アスリート向け中空アイアン ランキング
第1位 テーラーメイド P790アイアン
P790は中空構造の内部にスピードフォームが充填されていますので、中空とは思えない打感の良さが感じられます。
また、テーラーメイド特有の構造であるスピードポケットに加え、タングステンがインナーウェイトとして搭載されていますので、球が上がりやすく、アスリート系でありながらも、やさしさが備わっています。
第2位 グローブライド ONOFF フォージド アイアン 黒 2019
オノフ フォージドアイアン 黒は、2019年モデルから中空構造となっています。アドレスした感じは面取りが少ないためか、トップブレードがやや厚めに見えやすく感じられます。ネックは、前作よりもほんの少しグースが効いているようにみえます。
タングステンがトゥ側に搭載され、打点のバラつきに強さを発揮してくれます。前作よりもやさしくなっていますので、中・上級者におすすめです。
第3位 PING i500アイアン
i500アイアンは、デザイン的な無駄が削ぎ落されて、すっきりしたフォルムが特徴的です。
フェースはたわみを効かして飛ばすタイプですので、飛距離が出る分、打感はやや硬めです。
まとめ
アスリート向けアイアンの動向、市場全体の傾向、そして、おすすめのアスリート向けアイアンについてまとめました。
ランキングについては、上級者向けである順に筆者の視点から選びました。あくまで一つの見方ですので、あくまで一つの視点として捉えて頂ければと思います。