ミズノのJPX 921 FORGED アイアンのUSモデルと日本モデルの違いについて取り上げます。
目次
JPX 921 FORGEDアイアンの特徴
JPX 921 FORGEDアイアンは、JPX 921シリーズから発売されている鍛造アイアンです。鍛造アイアンというと軟鉄をイメージする方が多いと思いますが、4~7番まではクロムモリブデン鋼、8番以降は軟鉄が用いられています。
JPXシリーズは、現在、アスリート向けモデルですが、当初は日本でアベレージゴルファー向けモデルとして発売されていました。その後、海外でヒットし、アスリート向けモデルとなって再び日本で発売されるようになったという、やや変わった経緯があります。
JPX921シリーズは、4種類のアイアンがあり、難易度の高い方から、JPX 921 ツアー、JPX 921 フォージド、JPX 921 HOT METAL PRO、JPX 921 HOT METALとなっています。
JPX 921 FORGED アイアンのUSモデルと日本モデルの違い
USモデルと日本モデルのスペックの違い
USモデルと日本モデルでは、メーカーによってデザインなど明確な違いがあるものもあれば、ライ角やロフト角などのスペックが異なるもの、シャフトが異なるものなど、いろいろなケースがあります。
JPX 921 FORGED アイアンについて、日・米の公式ページで掲載されているスペックやセッティングの違いを見てみましょう。
▼USモデル
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | GW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | 21 | 24 | 27 | 31 | 35 | 40 | 45 | 50 |
ライ角 | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63 |
オフセット | 0.15 | 0.142 | 0.134 | 0.126 | 0.118 | 0.11 | 0.102 | 0.091 |
長さ | 38.5 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 | 35.25 |
▼日本モデル
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | 21 | 24 | 27 | 31 | 35 | 40 | 45 | - |
ライ角 | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | - |
バウンス角 | 1 | 2 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | - |
FP | 2.8 | 3 | 3.2 | 3.4 | 3.6 | 3.8 | 4 | - |
長さ | 38.25 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.25 | - |
バランス | D1 | D1 | D1 | D1 | D1 | D1 | D2 | - |
USモデルと日本モデルでは、まず、クラブセッティングに違いがあります。USモデルではウェッジがPWとGWの2本ありますが、日本モデルではPWのみとなっています。
JPX 921 HOT METALアイアンでも、USモデルの方にだけGW、SW、LWがありますので、JPX 921 FORGED アイアンでもGWのみですがウェッジが多くなっています。
スペックについては、ロフト角、ライ角は同じ値ですが、公式HPでの掲載値を見ると、日本モデルの方がクラブ長さが0.25インチ短い値となっています。
USモデルと日本モデルのシャフトの違い
一般的に、USモデルと日本モデルではシャフトの種類が違うケースが多く見受けられます。これは、USモデルの方が同じスペックでもシャフトが硬い傾向にあるのと、シャフトメーカーがそれぞれの国で展開するシリーズに違いがあることなどが影響しているようです。
JPX 921 FORGED アイアンのシャフトについては、日本モデルでは、N.S.PRO MODUS3 TOUR105(S)、USモデルでは、Nippon Modus 105(S)、120(R)と公式サイトに掲載されています。
日本モデルの方は105(S)のみですが、USモデルの方は120(R)もあります。
種類 | 硬さ | シャフト重さ | バランスポイント | 調子 | トルク |
---|---|---|---|---|---|
105 | S | 98g | 51.5 | 中 | 1.7 |
120 | R | 111g | 50.1 | 中/元 | 1.8 |
念のため、日本シャフトのUSと日本の公式サイトで、NSプロ MODUS3のスペックを比較してみましたが、同じ値でした。
USモデルと日本モデルの値段の違い
ゴルフクラブの多くは、USモデルと日本モデルがあります。シャフトやスペックの違いから、USモデルを好む方もいることから、日本でもUSモデルのニーズがあります。
USモデルと言うと購入が難しいように思われますが、日本の小売りでもUSモデルを取り扱っているお店が増えていますし、ネットで簡単に購入することもできます。
USモデルのニーズがあるもう一つの理由として、価格の違いも挙げられます。
JPX 921 FORGEDアイアンの本記事執筆時点での価格を調べてみますと、USサイトでは4~9、PW、GW、の8本セットで1,400ドル(約147,000円)、日本サイトでは5~9、PWの6本セットで132,000円です。
シャフトの種類が同じでUSモデルの方がウェッジが2本多い点を考えると、USモデルの方がお買い得と言えそうですが、4番、GWが全く必要ない方もいるので、このあたりが実用面でのコスパを図る一つの基準になりそうです。
USモデルを購入したいという方で、ショッピングモールでの購入が不安という方は、フェアウェイゴルフUSAさんがオススメです。
アメリカ国内の各メーカから直接仕入れた正規品(正規ライセンス商品)を取り扱われていますので、安心して購入することができます。
まとめ
JPX 921 FORGEDアイアンについて、USモデルと日本モデルの違いについて取り上げました。
USモデルでは、クラブセッティングに違いがありますので、ロングアイアン、ウェッジを多用される方は、USモデルの方が魅力的かもしれません。また、日本のメーカーであるミズノのモデルと言うことが関係してか、シャフトはUSモデル・日本モデル共に、日本シャフトのMODUS3が採用されています。
シャフトの違いが魅力でUSモデルを敢えて選ぶ方もいますので、この辺りはテーラーメイドやキャロウェイのUSモデルと比べると違いがあります。