テーラーメイドからSIMシリーズが登場し、俄然、コストパフォーマンスが良くなったM6アイアンとM4アイアン。
この二つのアイアンは今尚人気のモデルです。
どういった特徴があって、どのようなゴルファーに適しているか、取り上げてみたいと思います。
目次
M6アイアンとM4アイアンの位置づけ
M6アイアンは2019年、M4アイアンは2018年に発売のモデルで、どちらもMシリーズのやさしい方のアイアンです。
2020年のSIMシリーズでは、SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンの2機種が発売されていて、ヘッドサイズが大きいSIM MAX OSアイアンが、M6、M4と継承関係にあると言われています。
M6アイアンとM4アイアンの特徴と違い
▼石井プロによるM6アイアンとM4アイアンの解説が分かりやすい。
試打ラボしだるでご存知の方も多い石井プロが、両者のモデルについて解説されています。
M4アイアンはミスに強い、M6アイアンは飛距離性能に優れている。
それぞれのモデルの特徴を一言で説明するとこのようになると思います。
M4アイアンはミスに強い
M4アイアンで特に注目したい点は、ヘッド内部のリブコアと、フェースのスコアラインの両サイドに施されたフェーススロットです。
リブコアは左右の両端を補強したもので、M6やSIMではスピードブリッジに置き換わったとも言えそうです。フェーススロットは、スコアラインの両脇に施されたスリットで、ミスヒットを許容してくれます。M4アイアンの特徴としては、ミスに対する許容性が高い点が挙げられます。
M6アイアンは飛距離が出る
M6アイアンの飛距離性能について、スピードブリッジが効果的に働いてくれます。
他のアイアンでは見ない独特なバックフェース形状をしていまして、ヘッド上部と下部をブリッジを掛けることでつないで、剛性を高めています。
公式サイトでは、スピードブリッジの剛性効果により、スピードポケットや薄肉フェースが実現されていると説明がありましたが、関プロの説明によると、上下をつなぐことで、フェースが撓んで最適なところで押し戻してくれる効果があるとのことです。
飛距離性能を求める方は、M6アイアンがおすすめです。
M6アイアンはフィーリングにも拘っている
もう一つ、M6アイアンについて触れておきたい点は、バックフェースにHYBRARダンパーが搭載されている点です。これにより、打音と打感が最適化されています。
飛び系アイアンは、打感や打音を犠牲にしたものが多く見受けられますが、M6アイアンは飛距離性能と同時にフィーリングも求めるゴルファーのニーズに対応しています。
上級者が好む軟鉄鍛造の柔らかいフィーリングとはことなりますが、ディスタンス系のバチーンという強烈な弾きが苦手という方には、試してもらいたいアイアンです。
M4アイアンの方が約0.5インチ短い
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | AW | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角(°) | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 33 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
ライ角(°) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 |
M6長さ | 39.25 | 38.625 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 36 | 35.75 |
M4長さ | 38.875 | 38.25 | 37.625 | 37 | 36.5 | 36 | 35.75 | 35.75 | 35.5 |
こちらはM6アイアンとM4アイアンのスペックを比較した表です。ロフト角・ライ角は同じセッティングですが、クラブ長さに違いがあります。
例えば、7番アイアンで比べると、M6アイアンは37.5インチと若干長め、M4アイアンは0.5インチ短い37インチです。長い方が同じスイングができれば飛距離が出ますが、難しさは増します。
スペックの設定から、M6アイアンはより飛距離を重視したモデルで、M4アイアンは比較すると振りやすいモデルと言えます。
まとめ
M4アイアンとM6アイアンについて、特徴をまとめてみます。
- M4アイアンは、ミスに強い、振りやすい。
- M6アイアンは、飛距離が出る、打感にも拘っている。
- M4アイアンの方が一つ前のモデルのため、安価でコスパが良い。
M4アイアンは、飛距離が出て、ミスにも強く、弾道の安定性も高いため、今尚、人気のアイアンです。コスパも良いため、総合力の高いアベレージゴルファー向けのアイアンを求めるならM4アイアンはとてもおすすめです。
飛距離が欲しい、出来るだけ新しいモデルを使いたいという方は、M6アイアンがおすすめです。
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