テーラーメイドのM5アイアンについて取り上げます。
目次
テーラーメイド M5アイアン
テーラーメイドの2019年モデルとして発売されているMシリーズから、M5アイアン、M6 アイアンの2種類が発売されています。前年に発売されているM3、M4アイアンの後継モデルとして位置づけられています。
M5アイアンは中・上級者向け、M6アイアンはアベレージ向け
M5アイアンとM6アイアンは、特性・ターゲットゴルファーが異なっていて、M5はが中級者・上級者向け、M6はアベレージゴルファー向けと言われています。
両モデルの概要説明を見てみますと、アスリート・アベレージを分ける際の常套句、操作性と寛容性が分かりやすく使われています。
- M5アイアン:爆発的な飛距離性能+ 高い操作性
- M6アイアン:爆発的な飛距離性能+ 高い寛容性
M5アイアンが中・上級者向けと言われていますが、ツアープロに好まれて使われるまでには至っていません。バックフェースやソールの形状は、よくみるツアー向けのシンプルなものとは異なっていますので、筆者としては中級者向けといった方が適切なように感じています。
M5アイアンもスピードポケットを搭載!
M5アイアンの公式ページにはスピードポケットに関する言及が殆どありませんが、構造を見るとソールにしっかり溝が施されています。
スピードポケットの効果については、これまでモデルにより表現がまちまちですが、M6アイアンと同じと考えれば、オフセンターヒット時のミスの許容性を高めてくれます。
新構造のスピードブリッジ
出典:https://www.taylormadegolf.jp/m5-m6-irons-jp.html
M5アイアンにもバックフェースに斜めのリブが掛けられ、ヘッドの剛性が高められています。
ヘッドの強度が増していることで、貫通型スピードポケット、フェースの薄肉化の導入が可能となっています。
タングステンウェイトを搭載
M5アイアンならではの特徴として、ソールのトゥ側にタングステンが搭載されています。これにより、打感を損なうことなく飛距離性能が高められています。
フェーススロットはM5でも廃止されている
M2アイアン、M4アイアンでは、スコアラインの両脇にフェーススロットと呼ばれる縦の溝が施されていました。
ちなみにM3・M4アイアンではフェーススロットの役割についてこのように述べられています。
「フェーストゥ側およびヒール側に設けられたスロットが、ミスヒットした場合の初速ダウンを食い止め、高い反発力を発揮」
引用:https://www.taylormadegolf.jp/m3-m4-irons_jp.html
M5アイアンでは、貫通型のスピードポケットとスピードブリッジで補っているのかもしれません。
ネック形状はすっきりしている
こちらはネック部分を上からみた画像で、左がM6アイアン、右がM5アイアンです。M6アイアンと比べると、M5アイアンはグースが殆どなくすっきりしています。勝手につかまりすぎず、意図した通りの弾道が繰り出せそうな形状となっています。
ソール形状
こちらはソールの形状を比較したもので、左がM6アイアン、右がM5アイアンです。M5アイアンの方が後方へのソールの出っ張りが少なく、フェース厚も薄く見えます。
ブレード長も1cm短くなっていますので、より小振りなすっきりした形状でM6アイアンよりも操作性が高くなっています。
実際、ロフト角についてもM5の方が2°ほど寝ていますので、M6よりも操作性を重視されたスペックとなっています。
M5アイアンの試打動画
M5アイアン・M6アイアンの試打・解説
M5、M6、P760アイアンを試打して解説されています。M5、M6アイアンを使用しているプロがいない話は興味深いです。
M5アイアン・M6アイアンを比較
M5、M6形状の違い、球の上がりやすさ等、試打した感想が参考になります。
M5アイアンのスペック
番手 | #4 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | 19.5 | 22.5 | 26 | 30 | 34.5 | 39.5 | 45 | 50 | 55 |
ライ角 | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63 | 63.5 |
NS PRO930GH | 39 | 38.375 | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.75 | 35.5 |
DynamicGold | 38.75 | 38.125 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.5 | 35.5 | 35.25 |
クラブセッティングは、4~9、P、A、Sです。セット販売は5~9、Pの6本で、その他は単品購入となります。
前作であるM3アイアンと比べるとロフト角が0.5°たっていますので、ややストロングロフト化しています。M6アイアンと比べるとロフトが2°ほど寝ています。
M5アイアンの販売価格と発売日
M5アイアンの発売開始日は2019年2月15日です。メーカー公式サイトで紹介されているシャフトは2種類あります。
- NS PRO930GH(S)
6本セット(5~P):108,000円
単品(4、AW、SW):18,000円 - DynamicGold(S)
6本セット(5~P):108,000円
単品(4、AW、SW):18,000円