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ドライバーの飛距離とスピン量の関係
ドライバーに限らず、飛距離を決める要素は大きく3つあります。「ボール初速」、「打ち出し角」、そして、「スピン量」です。スピン量とはバックスピンの回転数のことで、ゴルフでは主にrpm(rotations per miute)という1分間当たりの回転数で定量的に語られます。
POINT
- 飛距離の3要素は、ボール初速、打ち出し角、スピン量
スピン量が飛距離アップに何故重要か?!
先ほど、スピン量が飛距離の3要素の一つであることは紹介しました。ボールが飛んで行くときに、回転の有無・方向により弾道が変わってきます。横回転があるとスライス・フックになりますが、ここでは縦回転に絞ります。
ゴルフクラブでボールを叩いて飛ばすとバックスピンがかかります。バックスピンはボールに揚力を与える方向に寄与しますので、回転が無い場合よりも飛距離がアップします。
しかし、回転が多すぎるとボールが上がり過ぎてしまって、飛距離をロスしてしまいます。いわゆる「吹け上がる」という状態です。
POINT
- バックスピンにより飛距離が伸びるが、多すぎると吹け上がる
反発性能にルール限界値があるため、スピン量が注目されている
ドライバーショットでの最大の関心事の一つが飛距離です。ゴルフクラブの側からみると、反発性能についてはルールが定められていますので、飛距離をアップさせる手段は絞られてきます。その中で注目されているのがスピン量です。
出典:https://www.tutelman.com/golf/design/swing3_.html
こちらのサイトで興味深いデータが紹介されています。ボール初速73.8m/s(ヘッドスピード49.2m/s)、打ち出し角10°でボールを飛ばした場合の飛距離のグラフです。
赤い線はバックスピンが無いケースで、極端に飛距離が少なくなっています。残りの3本の飛球線はバックスピンがあるケースです。飛距離は大きく伸びていますが、多すぎても少なすぎても飛距離ロスが生じていることが分かります。
一般に、スピン量が多いゴルファーが大半と考えられますので、低スピンを特徴としてモデルが増え、飛距離アップを図りたいゴルファーに注目されています。
スピン量の少ないドライバー!おすすめランキング
スピン量が少ないドライバーについて、おすすめのモデルをランキング形式で紹介します。
第1位 キャロウェイ EPIC FLASH サブゼロドライバー
キャロウェイのドライバーはノーマルモデルとは別に、上級者向けのサブゼロモデルがリリースされています。ソールの前側にもスクリューウェイトが搭載されていて、重心が浅く設定されています。
浅重心設計によりスピン量が抑えられますので、低く強い弾道が特徴のモデルとなっています。1位に選んだ理由は、調整機能の自由度の高さです。スクリューウェイトが交換可能で重心を調整で、スリーブでロフト設計が行え、そして、ソール後方のスライディングウェイトにより左右のウェイト調整も行えます。
なお、より低スピンを求めるゴルファーには、ツアーバージョンの更に低スピンのモデルが数量限定でリリースされています。2種類のツアーバージョンの内、EPIC FLASH サブゼロドライバー ダブルダイヤモンド◆◆の方が低スピン性能を高めたモデルとなっています。
第2位 テーラーメイド M5ツアードライバー
テーラーメイドのMシリーズは、上級者向けとアベレージ向けが発売されています。そして、上級者向けのM5ドライバーは、更にツアーモデルというヘッドサイズが小ぶりなM5ツアードライバーが発売されています。
M5ドライバーも低スピン性能に優れていますが、M5ツアードライバーは、ヘッドサイズが25cc少ない435ccで重心が浅くなっていますので、より低スピンで飛ばすことができます。
第3位 PING G400 LSTドライバー
G400 LSTドライバーは、PINGから発売されているG400シリーズの低スピンタイプのドライバーです。一つ新しい世代のG410シリーズからLSTモデルが発売されるという情報が米国でリリースされましたが、当記事執筆時点ではまだ市場に出ておらず、試打・評価がありませんので、1世代までのG400 LSTを取り上げました。
G400はLST以外にもSTD、SFT、MAXがありますが、特にLSTは高さを抑えた強い弾道が特徴で、多くのゴルファーから支持されているモデルです。
G410 LSTドライバーについては、下記記事をご覧ください。
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